20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

プフィッナー:交響曲ハ調

2017年06月18日 | Weblog
ベーム指揮シュターツカペレ・ドレスデン(warner)1940・CD

およそこの曲の往年の録音はベームのものしか見つからない。ベーム自身正規録音をいくつも残しているがこれは最も聞かれる録音か。ただ、最新復刻CDを聴いても音はきつい。ドイツで正規セッション録音ならこの時期にはすでに優秀な音質のものが残っているが、大抵は同時代のどの国のものとも同じ、むしろ30年代より退化したかのような疲弊したノイジーな音で、それはオケそのものにも言えることである。ドレスデンという土地柄もあって先取の気運は余りなかったのか、、、時勢柄か、ほぼ同時代のドイツの大物作曲家の作品であっても、空疎な音楽に聴こえる。音は鄙びている。ブルックナーを思わせる非常に親しみやすい旋律から始まるが、三部に別れるも繋がったほぼ単一楽章の僅か15分、凝縮し変化を明瞭に見せて常套的に三部にて盛り上がりを作るよう構成できるアーチ構造の曲でありながら、ベームは突き放したように、フォルテならフォルテ、ピアノならピアノとただ譜面のままにやらせているような感があり、オケにもそれに逆らうというか、この末期ロマン派交響曲をロマンティックに盛り立てようという威勢のよいところは感じられず、ただ即物的に処理している。というかこの音では何とも言えないか。ドヴォルザークとかそのへんの時代で止まってしまったような曲なので、曲自体はおすすめです。
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