湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ベルク:ヴォツェックからの3つの小品

2017年07月19日 | ドイツ・オーストリア
○アンネリー・クッパー(SP)エーリッヒ・クライバー指揮バイエルン放送交響楽団、ミュンヘン合唱団(STRADIVALIUS)1955・CD

擬似ステレオ効果が耳障りだが録音はよい。精妙で生臭さの無い演奏ぶりは流石当時現代音楽指揮者としても知られていたこの人の、今や知られざる一面を垣間見させるものだ。しかし冷徹というわけでもない。オケには時代の響きというか、マーラー的ということではないんだけれども、ロマンティックなところが、フレージングなどにどことなく内在しているように感じられる。そこが次世代以下の指揮者との違いだ。同時代性というのともまた違う、エーリッヒのこれが個性というやつだろう。微温的な佳演。この精度で初演していたなら当時としては最高のものだったろう。全曲聞いてみたかった。

※2005/3/24の記事です
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