20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

プーランク:田園コンセール

2017年06月19日 | Weblog
作曲家(P)アンゲルブレシュト指揮ORTF(ina配信)1958/11/20シャンゼリゼlive 放送

オケが鈍重で構築的過ぎる。こんな力感と壮大さを持ったプーランクの(ハレの方の)音楽の演奏はあまり聞いたことがない。強弱の弱がイマイチ、録音バランスの問題もあると思うが、プーランクがこのときは調子良く流れるように長大なメロディにコードの綾を付けてのりまくっているというのに(ヴィニェスの弟子、メイエル同門のプーランクは本来はバリ弾きのタイプのはずだが、戦後録音になると肩肘張って指がうまく回らなかったり強い音を倍音響かせて鳴らせなかったりする記録が多く思う)、アンゲルブレシュトの「型を作って進行させてゆく」方法は、プーランクの非構造的で数珠つなぎの旋律音楽(まあ演奏するのが好きな人はいるんだろうか、いるんだろうが)にはそぐわないというか、一楽章のはじめの方から、特に剥き出しの管楽ソロがピアノのスピードについていけなかったり、テンポのズレはオケとしても散発してしまっている。アンゲルブレシュトの強引さ、分厚い響きがムリヤリ聴かせてくれるところもあるから、この種のプーランクの「軽々しい音楽」を好まない向きには勧められる。私はもっとプーランクのソロのエスプリ、間断のない爽快な弾きっぷりを愉しみたかったが、録音なので聴こえないところはあっても仕方ない。ブラヴォの飛ぶ終演。(ina.fr PHD89036093)
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