20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆チャイコフスキー:交響曲第4番

2017年02月09日 | チャイコフスキー
○コンヴィチュニー指揮ドレスデン・シュターツカペレ(VIBRATO:CD-R)1960/4/23

おおむね勢いのある演奏振りで清清しい。2楽章(の一部)と4楽章(のテンポ)はややダレるが、4楽章については大仰な大音響で煽るのがこの人のやり方なのでテンポが重いのは仕方ない。バレエではなく歌劇の終幕のような構成を想定しているように聞こえる。出色は1楽章の攻撃性と3楽章のピチカートの胸のすく疾走ぶり。コンヴィチュニーはどんくさく感じることもあるが、縦 ばかり気にして客観性が強いドイツ系にありがちな指揮者ではないので、うまくハマると重くも力強い音と良く揃った剛直さを兼ね備えた破格の勢いに圧倒される。けしていつも万全ではないし、この人の4楽章は私も余り好きではないが(ルスラン張りに疾駆してほしい)、緩徐部などオケの分厚い響きをよくうねらせて男らしい叙情を感じさせる。オケはちょっと鈍重で機能性に問題があるがこの時代からすれば別に問題はなかろう。1楽章ファンファーレの再現が、直前の部分の音量と差がなく余りしっかり印象付けられないが、その後の暗黒はいい。もっともそこから英雄が復活するところは律儀なテンポで、どうもカタルシスが得にくい。しかし音響は派手になっていきコーダは実に胸のすくスピード感を伴い、この指揮者のいいところがしっかりと出る。チャイ4の演奏、しかもコンヴィチュニーの非ドイツものとしてはなかなかいいと思う。○。

(参考)店頭では非正規盤が出ているが現役盤ではないようだ。コンヴィチュニーは時代柄仕方なくロシアものも振った。参考までにフレンニコフの現役盤。カルミナも入っていて御得盤だが非正規ゆえ品質は保証しない。別項にも記述。
ブリテン:DIVERSIONS(左手のためのピアノ協奏曲)、フレンニコフ:交響曲第2番、オルフ・カルミナ・ブラーナ

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3 Comments

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これってさ (けん)
2008-05-18 20:49:56
ライブ?
それとも録音かな?
ドレスデンは俺があそこで第9を歌った時点でまだ歌劇場は使用不可能。
代用の箱は音響がとても貧弱なところだったよ。
そこで俺たちはやったのだけどね。
練習は教会。
聖十字架教会ではなくもっぱら録音用に使われる歌劇場近くの教会。
だけども残響がなんと7秒以上!!
あそこで練習するとテンポが遅くなるよ(^_^;)
ドレスデン (けん)
2008-05-18 21:12:06
グーグルアースで見たけど、20年経つとずいぶん変わるものだ。あの頃はドレスデン大空襲の傷跡がもろに残っていたのだけど、今見たらもう分からないな。
街並みもずいぶん変わっている。
東ドイツの頃のほうが昔のままで分かりやすい街並みとなっていたけど、今じゃなんかごちゃごちゃしている。
資本主義って事だな(^_^;)
すごいですね (管理人)
2008-05-18 21:36:04
これはライヴかな?演奏様式へのホールの影響というのは看過できない点ですけど私は面倒なのであまり注目しては書きません。教会で演奏するということの特異性(かつてはむしろそちらのほうが正しい音楽のあり方でしたのでしょうけど)ってありますよね。

東欧はみなかつての栄華を表面的にでも取り戻すためにかなり建造物の復興や修復に力を入れていて、余りに綺麗に直し過ぎて、かえって不自然じゃないかと言う人もいますね。あまりに長い時間がたってしまったがために、誰も知らない過去の姿に違和感を感じる人も多いのでしょうか。

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