20世紀ウラ・クラシック!<最新版>

このページは、19世紀末から20世紀の末流ロマン派クラシック音楽に焦点を当て、同時代の録音評を中心に紹介しています。

☆ラヴェル:ツィガーヌ

2016年10月18日 | ラヴェル

◎ヌヴー(Vn)ジャン・ポール・ヌヴー(P)(polskie nagrania他)CD

この曲で満足したことはない。モノラルだし、ヌヴーのコンチェルトものなど余り好ましく思ったことはない。しかしながらこれは、ラヴェルでも大して魅力的と思えないこの曲に血を通わせ肉をあたえ、しかしスリムでラヴェルらしさを失わずに東欧のヴァイオリニストのように弾き抜けていく。でも民族色はない・・・これはラヴェルだ、ラヴェルという濾過をへた民族音楽なのだ。お国ものがいいとは限らない、ましてやこれはラヴェルという特異な作曲家の工芸品である。でもこれを聴くと、エネスコですら太刀打ちできなかっただろう本質を突いている、たぶんこういう曲をやるために生きて行くはずだったのだろう、と想像する。姉弟による遺された記録のひとつ。◎。なんだか説明できない演奏だ。
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4 Comments

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オケ版はどうですか (サンセバスチャン)
2009-12-09 16:51:35
ライヴのオケ版も持っていますが、民俗的な色彩は少ないものの、ヌヴー自体はそちらのほうが気に入ってます。詩曲はミュンシュとの息もよく合って白熱的な演奏だと思いました。
オイストラフとミュンシュの演奏は嫌いです。双方、「やる気のない」感じだと思います。
未聴です (管理人)
2009-12-09 17:33:12
ヌヴーの協奏曲は何故か・・・最初に余りよくないものを聴いたようでイメージがよくないんです。この曲はオケ版よりピアノ伴奏のほうが好きなので、さしあたってこれだけあげました。演奏はよいのですね。オイストラフはムラがあるというか、コンディションを保つのが大変だったようで、ミュンシュとはあわなかったのでしょうか。
ヌヴーはいつもヌヴー (サンセバスチャン)
2009-12-14 20:06:02
詩曲とツィガーヌを2種類聴きなおしてみましたが、ヌヴーはいつもヌヴーですね。たしかにコメントしにくいかも、と思いました。このEMI正規録音、LPで聴きましたが、いい音だったんですね。
オイストラフの詩曲も聴きなおしてみましたが、どんどん落ち込んでいくような演奏でした。どうしてこうなってしまったのか不思議。
詩曲 (管理人)
2009-12-16 14:42:10
ショーソンはもともと余り得意ではないんですが、オイストラフは安定した演奏スタイルを売りにする一方で、陰を孕むところがある、そういう部分を引き出す曲なのかな・・・と思います。そもそも楽器自体の音色もあるんでしょうけど。

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