湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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グリーグ:ペール・ギュント第一組曲、第二組曲

2017年10月21日 | Weblog
ケンペン指揮ドレスデン・フィル(Grammophone,PASC)1939/5,1940/4

pristineによるSP起こしを試聴。これはしかし、冒頭の「朝のムード」を除けば印象に残らない。グリーグならではの和声(というほどでもないがマーラーやドビュッシーくらいの視点からすると)や繊細で柔らかな調子が、ベートーヴェンのオマージュのようなフレーズや時代柄ワグナー的なドラマチックな管楽器処理にかくれ、後者だけとすると非常につまらない無個性な曲にきこえるのだ。グリーグはドイツ的な指揮者よりイギリスなど辺縁国に向くのだろう。フランスのグリーグは合うと思うのだが、ピエルネからアンゲルブレシュトといった同時代人のあくまで録音用レパートリーと言うもの以外は知らない。まさかドレフュスのことでドビュッシーが怒った事件など尾を引くまでもない。
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