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なぜ統計学が最強の学問なのか--週刊ダイヤモンド 2013/3/30(1)

2013年04月02日 | 統計学

記事の下部に対談中に出てきた用語解説というのがあるが,簡潔に書いたつもりかもしれないが曖昧だったり間違っていたりがはなはだしい。対談者のどちらかが書いたのか?記者・編集者が書いたのだろうか?対談者はチェックしなかったのか?

四分割表

二つ以上の変数の関係性を分析するための表。この表で分析する手法をクロス分析という。

普通は「四分表」という。英語では fourfold table 。つまり,2行2列(2 by 2 = 4)のクロス集計表。

2行2列もふくめ,それより大きいクロス集計表は,「n x m 分割表」,英語では contingency table と呼ぶ。

二つの変数(二つ以上の変数ではない)について集計したもの。3つ以上の変数を対象にすることもあるが,それらはもはや四分表などとは呼ばれない。単に集計表と総称されるだろう。

対象とされる変数はカテゴリー変数に限らず,連続変数を階級分け(カテゴリー化)したものも含む。集計結果は行方向または列方向の合計が 100% になるようにパーセントを付けることもある。そのパーセントを見ただけでも,二つの変数の関係がわかる。しかし,もっとも一般的には「カイ二乗検定(このような名前は不適切らしいが)」を行い,二つの変数間の関係が統計学的に意味のあるものかどうかを判定する。このようなのを「クロス分析」とは言わない

なお,例としてあげられているのは「スノウの分析」で,これは,水源と死亡者数の2変数の関係を表してはいるが,本来の四分表ではない。

四分表の例としてあげるなら,本文中にもある例を出せばよいのに。


              やせた   やせなかった  合計
ダイエット薬飲んだ      70人      30人   100人
ダイエット薬飲まなかった   20人      80人   100人
合計             90人     110人   200人

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