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令和アジアQZS/IGSO軌道モニタ
Fujinobu Takahashi(YNU)

QZS-2の脱皮検出はスマホがUBXより1時間以上早かった

2017年09月17日 | GNSS/QZSS情報
QZSSモニタリングデータを精査していますと、面白いことが見えてきました。

9月15日のQZS-2のアラートフラグの終了(以下、本ブログでは脱皮と表現します)の検出タイミングはスマホがUBXより1時間以上早かったということです。

9月15日の本ブログで報告しましたQZS-2の脱皮時間の発表では何よりも実績が4年以上と長く信頼性が高いU-bloxのM8Nのトライアルキット2式から判断して両者いずれも18時JSTを過ぎて脱皮していました。


しかし今後本ブログでも報告しますが、スマホでは脱皮前はQZS-2のレベル受信だけ見えていてAzElがゼロイチだった機種も、脱皮前はレベル受信もできていなかったスマホ機種でも1時間以上早く16時JST台からQZS-2の正常受信が始まっていました。


つまりQZS-2のL1/CAのアラートフラグがOFFとなったのは9月15日の16時過ぎであろうと推定します。おそらく脱皮と判断する項目についてUBXとスマホで異なるのではないかと考えます。

つまりUBXの判断は慎重であり、スマホの判断は迅速であるという傾向があることだけは言えそうです。

さらにログデータを精査して脱皮時刻のこうした差異が起こる原因について分析を深めて行きたいと思います。

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