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QZSS3衛星は飛翔交差時に一点上にあることを実感しよう

2016年12月20日 | GNSS/QZSS情報
QZSS4衛星のうちの3つの軌道傾斜衛星の軌道はほぼ同様な形状の楕円軌道を飛翔する予定である。その3つの軌道平面は120度づつずれた昇交点赤経をもつこととなる。

楕円軌道を飛翔する衛星は一日に3回の2機の交差(バトンリレーポイント)が起こる。この交差がある点からの視線上の見かけのものではなく、実際にほぼ一点上にあることは、GNSSViewアプリにより以下のように実感として理解できる。

GNSSViewの観測地点を以下のように順に稚内、東京、父島、石垣島に設定して、QZSS4機だけを表示してみながら、2衛星が最接近するタイミングをスカイプロット図の下の横スライドバーを動かす。例えば稚内では以下の図のようになりこの場合には14時48分に2衛星が最接近する。スライドバーの粒度が30分であるので、これ以上の接近状況はわからない。

稚内


以下は東京である。同様に14時48分に2衛星が最接近する。
東京


以下は父島である。同様に14時48分に2衛星が最接近する。
父島


以下は石垣島である。同様に14時48分に2衛星が最接近する。
石垣島


つまり異なる視線方向からみて同時に最接近しているということは、実際に2衛星が3次元的に最接近していることを意味する。こうしたことが1日に3回、3衛星のうちの2衛星の組み合わせだけ起きるのである。

QZSSはこのタイミングで種々の衛星間の測定情報交換が可能である、つまり「バトンリレー」をすることが可能となる。これはリオの五輪陸上400mリレーで見事なバトンリレーにより日本チームが銀メダルを得たことを思い起こさせる。

測位衛星ではQZSSが世界で初めての楕円軌道群活用への挑戦を行う。その衛星セグメントの性能はこのバトンリレーのタイミングのデータ交換の技術や精度を磨くことにより、他国の円軌道測位衛星にはない世界初の挑戦的な成果を出すことができるであろうと大いに期待している。




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