南十字星からGNSS/地球を眺める

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トヨタ プリウス成功の教訓←南太平洋から見て

2016年10月11日 11時08分54秒 | 時事・歴史
当方が2002から2004年の間南太平洋にいて、細い情報のパイプの中でトヨタのプリウスが二代目を発売したというニュース伝わってきた。
一代目のプリウスは1997年頃に出ていたが、あまり関心も理解もできず日本を離れた記憶がある。おそらく数年後には消えてゆくモデルかと思ったような気がする。しかし2003年に二代目が出た、それもトヨタが21世紀の主力車にしてゆくというニュースには現地で驚いた。
同時に内燃機関のない完全電気自動車の方が主流だという見解の方が世界各国から南太平洋にも多く伝わってきた。世界中の大手からベンチャーまで多数の企業が電気自動車のテスト販売を開始していたという。電気自動車にとって都合いいニュースばかりが流れてきた。
電気自動車は美しいストーリーであり、内燃機関はダサイということになっていた。
2003年頃には私の頭はタネンバウムの教科書などで大分柔軟になっていたので、周囲の膨大な雑音にまどわされることなく思考することができたように思う。
内燃機関は100年以上の途方もない試行錯誤の山のなかで鍛え上げられてきた技術である。45リットルのガソリン40kgで道路が良ければ千km近く走れる優れた仕組みであり。その安全性は100年以上の多くの失敗・悲劇も含めた試行錯誤の解明・改良により確固たるものとなってきた。そして何よりも日本企業自身が内燃機関の性能向上に長年の貢献をしてきた技術である。
それを新米の企業群が電池とモータに切り替えてしまって、一気に内燃機関の代替として使い物になるとはとても思えなかった。特にリチウム電池の過充電は非常に危険であることは知られていたのにである。何百kgというリチウム電池を積んだクルマは怖ろしいものである。サムソンのスマホ過充電発火にも共通したものを見る。
トヨタのハイブリッドとは慎重に既存技術である内燃機関の良いところを活かしながら、省エネの工夫のために回生ブレーキの高度化と大容量電池利用技術の改良を目指すものだと理解した。あくまで内燃機関主役・モーターは補助の時代が続くというのがトヨタの長期戦略の基本だと理解した。それは次世代の燃料電池自動車の開発方針にも受け継がれている。ユビキタスを40年以上の歴史を持つダサイはずのunixとgnssの上に作り上げたGoogleのAndroid端末への20年以上の長期戦略にも同じものを感じた。
新米の企業がしばしば一足飛びにユビキタス新技術に飛びつき、しばしば誤判断・大損害をするのとは異なる、これがトヨタやgoogleの長期戦略であろうと思った。
帰国後に見た電気自動車企業群の大撤退と、二代目プリウスの大躍進からは着実かつ長期的な技術戦略こそが本筋だと感じさせた。
帰国後、大学教員になり、中期計画の作文なるものが大学にまで入り込んできているのには非常に驚いた。大学は研究者の目の前の課題への猪突猛進と自身が描く長期戦略とが、その本質だと思っていたので、その両方を潰す中期計画の美しい作文作りは日本の大学の衰退を招くと感じた。
なぜ中期計画なのか。まずは研究者が強い関心をもったところに短期決戦で突っ込んで、その結果で行ける方向かどうかを自身で判断し、即座の軌道修正を繰り返しながら、その経験で現実的長期戦略を組み上げてゆくべきところであるべきであり、中途半端な画一的な中期計画の美しい作文作成作業などは、最先端研究には入るこむ隙間などないはずである。中期・作文が必要と思う人が個人的に作成すれば良いものであろう。

これが21世紀初頭の南太平洋の途上国からみたトヨタ プリウスとGoogleの成功の長期戦略の教訓から思い出したことである。猪突猛進の積み重ねと長期戦略なきところには勝利はないであろう。
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