夕菜の入った紙袋

おじさんブログ

交響曲やソナタ、あるいは弦楽四重奏曲

2017-05-13 11:03:15 | 日記
ところでソナタ形式とは大半の交響曲やソナタ、あるいは弦楽四重奏曲といった、楽器のみで演奏される作品では、第一楽章はソナタ形式によっています。

協奏曲では、すでにふれたように、協奏風ソナタ形式です。



ソナタ形式の楽章の音楽を構成するうえで柱となるふたつのテーマをききとるのは、小学四年生でもできるのであるから、「尋ねる耳」でききさえすれば、いとも容易です。

しかも、そのふたつのテーマを提示される提示部は、演奏者の判断によって作曲者の指示通りに演奏されたり、あるいは指示に反して演奏されなかったりするので、いちがいにはいいがたいが、おおむね反復されます。

つまり、同じ部分がそっくりそのまま三度演奏される、ということです。

ぼんやりときいてさえいなければ、だれにだって、どれが第一主題でどれが第二主題かがわかる。

しかし、ききては、むろん、ソナタ形式を読みとることを目的に音楽をきくわけではないのです。

楽器のみで演奏される音楽は抽象的です。

そのような抽象的なものに神経を集中させつづけておくのは、一般に考えられる以上にむずかしい作業です。

しかし、そうか、ここからが再現部だな、というようなききかたをしていると、耳に遊んでいる余裕がなくなり、「尋ねる耳」の感度がより高くなります。

その結果、音楽をそれまで以上に深く感じられるようになります。

必然的に、音楽をきくよろこびはいっそうのものとなります。

遠い日に日比谷公会堂でポケットスコアをひざにのせて、コンサートをきいていたいやみな男には、それなりの音楽の知識はあったのです。

しかし、彼の演奏中のふるまいから判断すると、彼は音楽を深く感じとろうとして「尋ねる耳」になっていたとは考えられなかったのです。

http://kaitoripiano.webcrow.jp/


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