Said the one winning

映画異様バカ大好き
風の吹くまま気の向くまま
ネタバレ覚悟!
愛しのZ級映画達よ♡

ブロンド少女は過激に美しく

2010-10-11 | は行の映画


監督 マノエル・デ・オリヴェイラ
出演 リカルド・トレパ、レオノール・シルヴェイラ、カタリナ・ヴァレンシュタイン、他
ストーリー
列車で隣り合わせた婦人に、衝撃的な体験を語り始めたマカリオ。彼は叔父に雇われて洋品店の2階で会計士として働き始めた折、通りの向かいの家に姿を現したブロンドの少女ルイザに一目ぼれし、結婚の許しを得ようとするまでに至ったというが……。




私は、叔父の会社に勤め始めた
通りを挟んだ向かい側
そこにある窓には
紗のカーテン
エキゾチックな扇を持ったブロンドの少女を見た
ひと目 恋に落ちた。一瞬だ
毎日 毎日 少女が現れないか様子を伺った
そのうち近づきになり 叔父は結婚に反対していたが
結婚へののぞみも出た
だが・・・
だが・・・
結婚指輪を買いに行った私達に
思いがけない事件が突発したよ


「身近なものにも話せない事は 見知らぬ人に語るべぎと言う」
私はリスボンより南の保養地アルガルヴへ走る特急列車で
隣の席の上品な中年女性に
身の上話を始めたよ・・・
それが、先に書いた事々だ

君達も知ってのとおり「夜顔」でミッシェル・ピコリも同様に
バーテンダーの青年に秘密を語ったね
うん。私は あの時の青年リカルド・トレパだよ
実は。監督の孫なんだ
今作では 打ち明ける立場だよ



リスボンからの列車の中
隣の上品な女性を演じる レオノール・シルヴェイラ
「アブラハム渓谷」等 多々オリヴェィラ作品のヒロインに

リスボンから・・・この景色は美しい


そして・・・マカリオ演じるリカルド・トレパ

ブロンドの少女ルイザ演じるカタリナ・ヴァレンシュタイン






この作品を観ていて、なんというか「あれ?!なんかちょっとズレる感覚がある」
と感じた
平衡感覚がズレるような・・・ん~ちょっと違うか
なんなんだろう


向こう側が気になってしまったりして・・・


さて。ラストシーンがこれまた衝撃である
股を広げうなだれるブロンド少女がいる
汽車を俯瞰したショットだ

みずみずしく題名の如くなまめまかしい「色気」「クラッシックの美」
なんなとく不思議な感覚に溢れている作品だった

ブロンドの少女の家の建物の玄関
二人がキスをする究極のエレガンス
美。そのものであった


彼女の「特異さ」 それは・・・

オリヴェイラが齢百歳時に撮ったという本作
新鮮だった
オリヴェィラ監督の「コロンブス永遠の海」が面白かったなぁ・・・

ブロンド少女のカタリナ・ヴァレンシュタイン
「ロリータ」62年の
スー・リオンを思わせる
ムードのある、何も語らぬ少女は魅惑十分。

・・・なんとまぁ原作はポルトガルのEca de Queir´os
「ブロンド少女の特異さ」だったのね
エサ・デ・ケイロスっていえば 「やすらかなきせき」

知らなかったわ・・・









最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (KLY)
2010-10-15 00:38:33
正直言ってあのラストがなかったらそこまでの作品だとは思わないです。
ちょこっと昔のポルトガルの情景にはなにやら郷愁すら誘われたのですけども。
リカルド・トレパって若いときのゲイリー・オールドマンに似てない?
オチがすげぇぇぇ (q)
2010-10-15 17:23:27
kLYサン
これは オチから観ていくのもオツかな
なんてびみょぉぉぉぉぉなバランス感覚
やっぱこれも「怪しげ」の1つね

リカルド・トレパって若いときのゲイリー・オールドマンに似てない?
え????似てるか????
っていうかヒゲ面が 綺麗なキアヌとか思ってたけど

あの時代のポルトガルの政情とか思うとちょっとアリかも?な作品だったけど

コメントを投稿