1973年度作品。アメリカ=香港映画。
香港の裏社会に君臨する実力者ハンが主催する武術トーナメントに、世界中の武術家が招待された。アメリカのウィリアムズ、ローパーはその招待状を受け取り、香港へ向かう。一方、少林寺で武術を修行中のリーという若者は、秘密情報局から、トーナメントに出場し、ハンの麻薬製造密売の内情を探り出す要請を受ける。
監督はロバート・クローズ。
出演はブルース・リー、ジョン・サクソン ら。
この映画は、ブルース・リーの代表作だが、それは映画の魅力がブルース・リー一人の力に負っているからにほかならないのだろう。
実際、ストーリーだけを抜き出せば、平凡な作品かなと思う。
物語の流れは勧善懲悪そのもので、つまらなくはないけれど、つまらなくはないね、という程度で終わってしまう。そういうレベルの作品でしかない。
一ヶ月も経てば、ストーリー内容など完全に忘れているだろう。
しかしその平凡なお話も、ブルース・リーのおかげでは一変している点が本当にすごい。
一言で片付けるなら、彼はとにかくかっこいいのだ。
特にヌンチャクさばきなんかは最高である。あのシーンを見て、ヌンチャクの真似をした人は多いと聞くけれど、それも納得。DVDを見ながら、思わず「すげえな」とつぶやいてしまった。
その動きのキレにほれぼれとしまうし、見ているだけでワクワクドキドキしてしまう。
蹴りなどの動きも見応えがあるし、そのほかのアクションもすばらしい。
ブルース・リー特有の怪鳥音なんかはインパクト大だ。
ブルース・リー作品を観るのは初めてだったけれど、確かにこの存在感は強烈だ。
彼の存在が永遠となるのも、と当然だな、と思わせる一品である。
評価:★★★(満点は★★★★★)
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