2001年度作品。日本映画。
わがままで無気力、どこにでもいるような現代っ子の千尋は、引越しの途中で、不思議な町に迷い込む。謎の少年ハクに手引きされ、八百万の神様たちが入浴しに来る「油屋」で「千」と呼ばれながら働くことになった千尋。さまざまな体験や冒険をとおして、少女は「生きる力」を取り戻していく…。
監督は宮崎駿。
声の出演は柊瑠美。入野自由 ら。
金曜ロードショーで見る。
いまさらいちいち言うことでもないのだけど、この作品はすばらしい作品だ。
シュールで豊かなイマジネーションに溢れた世界観は楽しいし、所々に散りばめられた叙情も忘れがたい。
ストーリーもダイナミズムに富んでいて、見応えがあり、いくつかの場面では笑いも誘う。
エンタメとしては一級品だ。
そして本作の最大の見所、千尋の成長の描き方が鮮やかなのである。
実際「ぐずで、甘ったれで、泣き虫な」少女が、湯屋での生活を通して、一人でしっかりと、誰かのために動こうとする姿は、感動的だ。
個人的には、樋の上を走って駆け抜けるシーンや、ハクに苦団子を食べさせるシーンなんかが好きだ。そこからは千尋の成長した姿が垣間見えて印象的である。
本作は宮崎駿のベストではない。だが下手な映画よりも、よほど優れた作品だと僕個人は思っている。
評価:★★★★★(満点は★★★★★)
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