アオクジラ-Bluepain-

日々徒然に思ったことを書き記します。ワッショイ!

黄金のまどろみ

2011年03月31日 02時05分53秒 | 
ゴールデンスランバー読了
映画→原作
という流れでしたが
映画スタッフは見事に
映像化してくれたなと
改めて感心しました。

なんなら映画の方で
さらに良くなったシークエンスも
少なからずあったように思う。

それぞれの役者が
原作で描かれないような
人物の内面も表現していて
平行して映画も見たりしたんですが
青柳の両親が映し出されるシーンは堪らない。
岩崎が自宅へ戻り口にする
ビール冷えてる?の粋さとか

原作と映画どちらも傑作な
中々貴重な一本でした。
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邪悪な作者の告白のようなもの

2010年08月14日 12時40分42秒 | 
人は誰しも弱い生き物だから
だからこそ弱いということは何の免罪符にもなりません。
それは特別でもなんでもなく普通な事だから。

湊かなえという作家はなんと邪悪な作家であろう。
ここ最近で話題となっている「告白」を読みながら
並行して思ったのはそんな事でした。
そう容易く救いを与えない。
或いは、都合の良い逃げ道を用意しない。

作中の森口によって生徒たちが逃げ道を断ち切られるように
読み手に対しても同様の問いをなげかける。

そんな作品でした。

ましてこんなものを映画化しようと考えた人間は
中々の勝負師だなとも思ったし
事実これを異色と捉えて持て囃す大多数が存在する世間だとか時代だとか
それについても色々もやもや思ったりもしました。

派手なエピソードに垣間見える比較的一般受けする思想や
その影の目立たぬところにある作者の思想や
或いは、この作品が本当に狙いたいターゲットとか
読み終えて余韻の残る中、できる深読みは数多ありそうです。

これを読んで何の共感もない何の変哲もない日々を送った人たちへの賛歌
なんてひねくれた解釈もアリではないかと思ったりした次第です。
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人の出会いは困難でもどかしくて

2010年07月24日 16時49分18秒 | 
適当な読み物がないので「チルドレン」を読み返して
陣内の痛快さでも味わおうかと思っている矢先

気にはなってた漫画が手ごろなところにおいてあったので拝借。
「モテキ」4巻一気読みでした。
久しぶりにこういうまとめ読みをした気がする。
「皇国の守護者」いらいではなかろうか。
きっと面白いけどすれ違ってる作品は数多あるのだろうけれど…

珠玉の妄想エンターテインメントでした。
主人公がジャスト同年代という設定も偶然の助。
素敵なもやもやした感情を享受した。
これを追体験できる程度のとっかかりは持ち得た証と考えると
いかんともしがたいもやもやが肥大していくね(笑)

ああしてればどうなったとかこうしてればどうなったとか
本当にまどろっこしい事この上ないものを
遠ざけようにも引き寄せてしまう生き物の賛歌というと言い過ぎでしょうか。
とにかく大変気に入りました。

物事には出会うためのタイミングといったものが存在して
ベストなタイミングでそれが成立する事は
決して多くはないことだとこういう時には大概思います。

中1で読んだあの漫画とかエッセイとか
高1で読んだあの漫画とか
十代後半に観たあの映画とか
二十代半ばで読んだあの小説とか
何か芋づる式に色々思い出してノスタルジック降臨。
ノスタルジック降臨する歳だなんて
ふっざけんなよっ!と若さをひねり出して叫んでおきましょう。
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砂漠に雪を

2010年07月22日 01時53分15秒 | 
ひたすらピンフを狙い続け
たかがピンフもあがれない男の
描き出す平和へのビジョンは
時に偏屈で、されどシンプルで

彼らと同じくオアシスにいる世代にも
いつの間にか砂漠に放り出された世代にも

押し付けがましくなく
微かな疼きを提供する。

日常にあるオアシスと砂漠という形容に
少し懐かしさを感じました。

まったくあらにもすじにも
触れてないですけど
心地よい読みごたえでした。

伊坂幸太郎「砂漠」

しかし
嫌味ない軽薄とか
潔い熱苦しさとか
愛嬌ある無愛想とか
そういうのがホントに上手い。
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プリズンホテル

2006年05月30日 12時43分07秒 | 
夏・秋・冬・春 全四巻

じっくりと味わいながら。
そして惜しみながら読了。

極道という言葉の本質。

道を極めるということ
人を極めるということ

その手がかりにこの本は貢献している。

プリズンホテルを訪れる人々が
そこで何かを想い変化していくように
読者も同じくそうあってほしい。

「どうあるべきか、どうありたいか」
その結果、不遇に見舞われようが
それを曲げようとしない支配人花沢に
殊更、自分を重ねた。

読書という行為の快感を味あわせてくれる四冊。
そして須らく自らの資質を試される読書体験。
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