イスラーム勉強会ブログ

主に勉強会で扱った内容をアップしています。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

82章解説

2011年11月08日 | ジュズ・アンマ解説
بسم الله الرحمن الرحيم
82章解説
1.天が避けた時、
2.そして星々が飛び散った時、
3.そして、海洋が激発させられた時、
4.そして、墓が掘り起こされた時、
5.魂は、先になしたことと後になしたことを知った。
6.人間よ、何がおまえを寛容なるおまえの主について欺いたのか、
7.(つまり)おまえを創り、おまえを均し、おまえを整え給うた御方、
8.望み給うた通りのどのような姿形にもおまえを組み立て給うた(おまえの主について)。
9.断じて、いや、おまえたちは宗教(裁き)の日について嘘と否定する。
10.そしてまことに、おまえたちの上には監視者たち(天使)がいて、
11.高貴な記録者たちで、
12.おまえたちがなすことを知っている(監視者たちがいる)。
13.まことに、敬虔な者たちは至福の中にあり、
14.背徳者たちは焦熱地獄の中にいる。
15.宗教(裁き)の日、彼らはそれにくべられ、
16.そして彼らはそこからいなくなる(逃れる)者ではない。
17.宗教(裁き)の日が何であるかを、何がおまえに分からせたか。
18.それから、宗教(裁き)の日が何であるかを、何がおまえに分からせたか。
19.どんな魂も(他の)魂に対しなんの権限も持たない日。そして御命令(決定)は、その日、アッラーに属す。

 この章は、清算の日に関する内容を扱います。また、その日に起こる恐ろしい天変地異や、その直後にある人間の行為に対する賞罰についても話されます。主に対する義務を怠慢にし、報復の日の存在を否定している人たちに向けられた激しい脅しの中にある秘められた叱責が散りばめられます。

 まず、アッラーは審判の日に見られる恐怖のいくつかの描写から始め給います:
 「天が避けた時、そして星々が飛び散った時、そして、海洋が激発させられた時、そして、墓が掘り起こされた時、魂は、先になしたことと後となしたことを知った。」

 アッラーが仰せになっている「天が避けた時」はつまり、ヒビが入って裂けることを指します。その実態は、地球自体に起こる激しい変化と、今まで続いていたその規則の終焉です。「そして星々が飛び散った時」つまり、星たちが降下することです。星々が軌道から外れることを指します。「そして、海洋が激発させられた時」それぞれの海洋が開き、淡水と海水が混ざります。アッラーのみが御存知ですが、山が崩れ、大地に起こる変化の影響としてそれは起こるのかもしれません。「そして、墓が掘り起こされた時」墓が埋まっている土がひっくり返され、その中に入っていた遺体が生きた状態で出てくることを指します。このような変化が実際に起こる時、「魂は、先になしたことと後となしたことを知った。」つまり、各魂は、自身がなしたアッラーに対する服従行為と、なしそびれたアッラーに対する義務を知るということです。

 次に主に対して怠慢な人間に向けた呼び掛けが続きます。御言葉は彼らに恵まれた主の数々の恩恵を思い起こさせます:「人間よ、何がおまえを寛容なるおまえの主について欺いたのか」何が現世でおまえに主を欺かせ、おまえに課された主に対する義務に怠慢な態度をとり、主に不服従となり、主に背かせようとしたのか、かれこそは豊かにそして表現できないほどにおまえに恩徳を恵み給うた寛大な主である、という意味です。かれこそは:「(つまり)おまえを作り、おまえを均し、おまえを整え給うた御方」無からおまえを存在させ、このような完全な形におまえの姿を整え、均衡のとれた被造物となし給うた御方である、という意味です。「望み給うた通りのどのような姿形にもおまえを組み立て給うた」長さや短さ、肌の色、外見の違いといったかれの御望みがなしたこの形にかれはおまえを創り給うたという意味です。

 人間の創造における奇跡的なバランス具合は、その身体構造や、頭脳構造、精神構造に表れています。それらは大地の後継者にふさわしい属性です。特に、人間の身体構造の完全さとその謎を語る多くの著作物は、医学生を数年間も学び舎に留めさせます。

 続いてクルアーンは、不信仰者の自惚れと主への不服従の原因を暴きます。その原因は、清算の日の到来は嘘であるとしていることです。「断じて、いや、おまえたちは宗教(裁き)の日について嘘と否定する。」カッラー(断じて):不信仰な者たちよ、アッラーの恩恵を軽視して、それを不信仰の口実としていることを恐れなさい!いや、おまえたちは裁きの日について嘘と否定する:アッラーがしもべたちの行為を量る、清算の日です。清算の日を嘘とすることは、世界を襲うすべての悪の原因です。もし人間がその日を信じれば、自分自身の行為を見張って、そして自分自身を清算し、アッラーが御怒りになるあらゆる悪から遠ざかることができたでしょう。

 そしてクルアーンは人間を囲っているアッラーの監視の細さに意識を向けさせます:
 「そしてまことに、おまえたちの上には監視者たち(天使)がいて、高貴な記録者たちで、おまえたちがなすことを知っている(監視者たちがいる)。」

 人々よ、おまえたちには行為を記録し、数えている天使の監視が付いているのだ、という意味です。各人間には二人が付いていて、右側に善行を書き留める天使、そして左側に悪行を書き留める天使がいます。「高貴な記録者たち」お前たちの行為を記している、という意味です。「おまえたちがなすことを知っている」彼ら天使はおまえたちがなしている善行も悪行も知っており、それらを数えている。だからこそ人間は、自分らの行為に監視が付かず、審判の日における清算もないまま、意味なく創造されたと思うべきではないのです。

 また、人間の行為を数えている天使は、高貴な被造物で、アッラーが御命じにことに背かず、また命ぜられたことを全て実行します。アッラーは彼らを光かお創り給いました。また人間は彼らを感じることができません。彼らの存在を信仰することは、アッラーが私たちに信仰を義務とされた不可視事項の一つなのです。

 続いて、天使の記録によって決定する人間の行きつく場所の解明に移ります:
 「まことに、敬虔な者たちは至福の中にあり、背徳者たちは焦熱地獄の中にいる。宗教(裁き)の日、彼らはそれにくべられ、そして彼らはそこからいなくなる(逃れる)者ではない。」

 敬虔な者たちは、アッラーから与えられた恩恵を天国で楽しみます。また敬虔な者たちとは、アッラーの御命令の実行に忠実で、篤信な人たちのことをいいます。アッラーに対する服従は、すべての善と、人間と社会のための善を含んだ徳を包括します。代わって背徳者たちとは、アッラーの御命令に背く多神教徒、あらゆる悪を合法とする人たちです。彼らの報いは地獄です。「宗教(裁き)の日、彼らはそれにくべられ」報復の日、彼らは地獄の暑さで苦しみます。「そして彼らはそこからいなくなる(逃れる)者ではない。」彼らは地獄から出ることはないという意味です。

 最後に、報復の日について述べ、それが重大事であることを、人間の頭脳がその真相を想像出来ないという描写によって表しています:「それから、宗教(裁き)の日が何であるかを、何がおまえに分からせたか。」

 ここで、報復の日の恐ろしさが、それが人間の想像に及ばない範囲にあるとの説明という恐怖の後に述べられています。

 そのため、人間はその日、他人にどのような益を提供することも、害を取り除くこともできません。すべての人はアッラーの手中にあるのです:
 「どんな魂も(他の)魂に対しなんの権限も持たない日。そして御命令(決定)は、その日、アッラーに属す。」

 あらゆる命令は、誰にも負かされることのないアッラーのみに属し、王たちは消え去り、権力、指導権も消え去ります。そして王権はおひとりなる御方、アッラーのみに属すのです。

(参考文献:ルーフ・アル=クルアーン タフスィール ジュズ アンマ/ファッターフ・タッバーラ薯/ダール・アル=イルム リルマラーイーンP52~56)
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« あなたに書き留め続けられる... | トップ | 預言者伝26 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

ジュズ・アンマ解説」カテゴリの最新記事