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「死に物狂い」原監督 見せた執念の鬼采配!

2011-01-10 22:41:48 | 日記
 【巨人6―4阪神】3位・巨人は19日、阪神戦で初回に電光石火の猛攻で5点を奪い、連敗を2でストップ。2位・阪神とのゲーム差を0に戻した。原辰徳監督(52)は先発・藤井秀悟投手(33)を5点リードの4回で降板させ、9回には主将で5番の阿部慎之助捕手(31)に送りバントのサインを送るなど、執念の采配を見せた。20日の第3戦も一丸で白星をもぎ取り、リーグ4連覇への望みをつなぐ。

 逆転V4に向け、指揮官が求めるものは個人の記録や成長ではなく、チームの勝利だけだ。前日は苦手の能見を攻略できず零敗。一夜明けて打線は初回に5点を奪った。仮に逆転負けなら士気が大きく低下する。このリードを守るために原監督は勝負手を打った。ポイントは2つあった。

 (1)6―1とリードしながら、6月26日以来勝ち星がない先発・藤井を4回1失点で降板させた

 藤井は初回にマートン、平野に連打を許した。追い込みながら捕手・阿部のボール要求に応えられなかった結果だ。原監督は「勝つために1失点でバトンを渡すという選択をした。きょうは2、3番をマークしていた」と説明した。5回、左の3番・鳥谷に対し、藤井と同じ左腕ながらより信頼度の高い山口を起用。7回まで引っ張り、平野、鳥谷を打ち取ると、ここで3番手の久保に代えた。山口の2回2/3は救援では今季2番目に長い投球回だった。

 (2)無死一塁で再三、送りバントのサイン

 打線が3回以降無得点に抑えられる中、5点リードの4回は松本、4点リードの8回は坂本に送りバントを命じた(結果はいずれも失敗)。3点リードの9回にはラミレスが中前打で出塁すると、今季41本塁打の5番の阿部にもサインを送った。結局、初球は三塁線へのファウルで失敗に終わり、強攻策も実らずに後続も倒れて無得点。攻撃のリズムにこだわる指揮官は「結果オーライという簡単な言葉は使いたくない」と、初回の松本を含めた計4度の犠打失敗に苦言を呈した。今後はより重圧がかかり、1点の重みも増していく。初回に先制の2点二塁打を放ち「追い込まれていたからコンパクトに打った」と語った阿部も、犠打失敗については「申し訳ない」と反省した。

 試合後の会見で、原監督は最後に「死に物狂いで戦い、勝ちを目的にやっていく」ときっぱり言った。残り12試合。この日見せた原監督の執念の采配は、今後は総力戦で戦うとのナインへのメッセージだった。

 ▼巨人・藤井(4回6安打1失点で降板)勝てば良いんです。試合だけは壊さないようにと思っていた。チームが勝って良かった。もっと良いイメージで抑えることを追求したい。

 ▼巨人・クルーン(3点差の9回に1点を失うも、21セーブ目)クローザーのメンタリティーを持ってマウンドに上がった。勝つために強い気持ちで投げた。

 ▼巨人・矢野(3試合連続の6番先発で、初回に左前適時打を放つなど2安打)先制した後に、もう一度つなげてチャンスをつくりたかった。甘い球をしっかりとらえられた。(6番でも)自分のバッティングをするだけです。

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