徒然留学日記

30にしてドイツ留学を思い立ち、その後結婚。日々経験したこと、感じたことをつづっています

教授のあせり

2008-12-01 04:11:36 | 勉強
同じオフィスのオーストリア人によると、教授はどこからかプレッシャーをかけられているらしい。で、そのプレッシャーは私たちへのプレッシャーとなる。

教授はいくつもプロジェクトを抱えていて、その多くが2007年の夏に行われた大規模な観測に関係している。その大規模観測のプロジェクトのワークショップが10月末にフランスで行われたけれど、

あまり実りがなかった

といえる。観測結果が多く発表されたけれど、そこから発展させる研究はまだ。多分、どこの大学も研究所も

人手が足りない(予算も足りない)

のでしょう。

研究結果はまだだけれど、『次の予算を確保するため』教授は金策に走らないといけない。そんな中、私の衛星画像とレーダーデータ、GPSデータを重ねた図は手軽に人をひきつけられる(雲の動きもわかって視覚で追えるから)ため、たまに教授から『こういうの作って』とオーダーが入る。それ自体はかまわないけれど、先日は

夕方4時半に教授からメール

今後、するべきことに混ざって、『こういう図を作って。

今日中に

』と書かれている文章があった。……簡単に思っているかもしれないけれど、私の書いているプログラムはまだ発展途上なので、いちいち書き直す必要がある。で、プログラムを書き直し、ちゃんとループで動くことが確認できたのが7時。1枚の図を作るのに約3分かかっていた。

2種類×130枚の図×3分

今日中の作成は無理、と思い、教授にサンプル図と、明日の朝、出来上がりを渡すことをメールし、帰宅した。

家に帰り、一応メールをチェックしてみたら、教授から返信があった。

明日のプレゼンで必要だから。10時の出発までに間に合わせて

と。こういうの、好きじゃないんだけどな。段取りとか悪い人と仕事するのは嫌なのよね、と思いながらも翌日、いつもより1時間ほど早く行き、作業し、完了。間に合ってよかった。


教授は12月中旬からアメリカに行く。そのときに私が書いているプログラムのデモンストレーションをしたいようで、週に1回はミーティングが行われている。

当初は、『クリック1つで図の作成』と思っていたようだけれど、現実はそんなに甘くなく(そういうすばらしいものは私にはかけない)、PCのセッティングだけで半日かかったりしている。先日、ようやく『図の作成』までたどり着いた。まぁ、ここまで来ればあとは比較的楽なはず。

先週、私が教授に用があったので、秘書さんに『アポイントメント入れたいんですけど』といいに言ったら、

今週は忙しいから教授に確認してから連絡するわ

ま、翌週(今週)前半は中国で会議だから忙しいとは思っていたけれど。だから、秘書さんから連絡はないだろうな、と思っていたら、夕方、教授が私のオフィスにやってきた。

前もって教授と確認したいことをメールしておいたからそれに答えに来てくれた。突然やってきたので私の準備が出来てなく、すべてを確認することは出来なかったけれど、いくつかは確認できたのでよかった。

で、金曜日。教授からメールが来た。

来週金曜とその次の月曜、アポイントメント入れるからよろしくね

と。アメリカに行く前に私の書いたプログラムを使えるようになろう、とあせっているのが垣間見られる。お気の毒に…


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