四十二浦とその先の:その壱

2017-05-17 15:41:29 | 寺社さんぽ
また収集癖か

って言われるのいちばん怖れてる



生まれて初めて手にした御朱印帳
御朱印で真っ赤に染まった宝物にしたいと想うは人の常



神社やお寺の前を通るとこどものころから必ず立ち止まっていたらしい
でもそこに立ち入りたいとは実家にいる頃はとても言えなかった
隣に教会が建つような本気クリスチャンの家庭、寺が好きとは言えまいよいくら苗字に寺があっても


ただ、父が私の性癖に気付かぬはずもなく、
秋の京都の神社仏閣を紹介していたテレビ番組にうっかり見入っていたら
「こういった建物が好きなんだね、お父さんも日本の昔からある建築物は美しいと思うよ」と慰めかもしくは誰の為か言い訳のように話し掛けられたことがある
本当は父も神社仏閣好きなんじゃないのかなあとチラと思ったけれど怖くて何も言えなかった事を今も覚えている


閑話休題
そろそろ本題に


自分の嗜好を表に出せるようになったのは20年前、つまり出雲に来た頃だけれど、
特にここ5、6年、彼方此方と地元の神社とお寺を巡っている

先だって御朱印帳なるものを手にして(そんなものがあることすら知らず)、
以前行ったところももう一度、テーマごとに巡り直すと、なんとなく立ち寄っていた神社もまた新たな発見もあったりして愉しい

松江から平田、大社沖にかけての「四十二浦巡り」という風習が大昔にあって、
今年の二月から回り始めたのだけれど、これが案外難儀な場所だらけで一度に行けるのは精々三つか四つ

なのでまだ半分も回っちゃいないが
神社さんぽの日々のことなどのことなどつらつらと

まずは
四十二浦には入っていないけれどその周辺の、
とりわけ鳥肌立ったのは、坂浦にあるよなないよな社のはなし


立て看板と

杭は在れども

何処を見回しても神社らしきものが無い

まさかコレ?
何やら山の中に入っていく道があったので入ってみるが
何十メートルか歩いて後ろを向くともう通りの道や車も見えずちと不安

ところが、100メートル200メートルとけもの道を
下ったり上ったりしてるうちに動機がしてきたのは
運動不足で歩き疲れたからじゃなくて
「この先にはきっと凄いモノが在る」という期待、
いや確信


そして突然に開けたのは

「立石神社」


人工物の社は初めからなのか兎に角今はもはや無く
ただただ大きな、まさに、巨石が眼前にふたつ
自然と膝が折れて跪いてしまうこの感覚は、此処に来れば分かる、誰でもきっとそうなる
きっとみな、暫く動けない
霊力云々というより大きなものへの畏怖の念、そして敬われてきたものへの畏敬の念

見つけられるひとは見つけられる
見つけられないひとは見つけられない
そう誰かが言っていた
至極当たり前だけどソレほんとウッカリしてたらあの山道は見つけない
どうぞそれを求めるひとが見つけられますように



さて他にも幾つか

「宇美神社」

祭神:布都御魂神(ふつのみたまのかみ)ほか

ここは何度か訪れているが
改めて四十二浦巡りの最初に挨拶に
鉄の神様の金屋子神社もあったりして

安来生まれにゃ堪らないし

平田天満宮もあり流行り病平癒を願う一式飾りは有名


次に向かったのは
いよいよ四十二浦巡り本番
13番:三津浦「御津神社」

ここは初めて行ったときには写真を撮る事が出来なかった
静けさのせいかやんわりと緊張感が漂ってどうにも
今回は三回目、神様も許してくれるだろう

旧社名は「熊野神社」であるが限定された時期のみの名称かもしれない
祭神:諾册(いざなぎ)、天照大神、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
素戔嗚尊(すさのおのみこと)、児屋根尊(こやねのみこと)
の六神、なんかいっぱい

元はずっと海辺にあったそうな

何度も何度も社を移されながらも未だ地域の信仰の対象で

本殿を横から失礼

相撲もとれそう?

そもそも延喜式にも載ってる由緒も歴史も満載な社


前回は、村人たちが次々向かってみえたので逃げ帰った
あとで聞くとその日は大切な例大祭の日だったとか
とっとと立ち去って良かった、でなきゃ黒づくめの太めの怪しい中年女がうろついてたとか
果てはこの世のものでなかったみたいな言われ方になるに違いない


14番:小伊津浦「三社神社」

まず目を引くのは入り口の稲荷神社
静かな小伊津の港町に赤い鳥居が何本も並んで妙に鮮やか目を引きます


その奥に歳神様が祀ってありました

きっと以前小さいながらも賑わいのある海町で
一年中ことあるごとにこの神社でひとが集い祈り祝っていたのだろう



この日はここまで
まだ時間はあったのだけれど
楽しみがあっさり終わってはつまらない、一年かけてゆっくり参ろうと嘯いて帰路へ

ホントは
せっかく四十二浦専用宝印帳持ってきたのに
宇美神社・御津神社の御朱印忘れて
  
二か所再度回りながら帰ったというこの日のマヌケなはなし

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