女房の発表会

2008年10月08日 | 健康・病気
鍛地陽子フラメンコ教室発表会が10月4日(土)にあった。
つれあいは、新所沢にあった教室の先生が亡くなってから、
東京にあるこのフラメンコ教室に通っている。
女房はこの先生の踊りが一番好きだ、という。
午後1時開演で、私は12時40分に新宿のエル・フラメンコに着いた。
客席はほぼうまっていた。
やっぱりもっと早く来ればよかった、と後悔した。

奥のほうに歩いていくと、「お父さん」と呼ぶ声がした。
まさか私のこととは思わなかった。
「お父さん」なんてこれまでいわれたことはない。
でも、もう一度「お父さん」と呼ばれた。
確かに私に向かっていっていた。
声のするほうを見ると見知らぬ男女と赤ちゃんがいた。
見知らぬと思ったがよく見ると、私の息子と嫁と孫だった。
そういえば発表会に来ると女房から聞いていた。

いい席に坐れないことにがっかりしていた私の心が持ち上がった。
孫は、うさぎさんの耳のように髪を結わいていた。
いつもと違う環境に戸惑っているようだった。
そんな孫を見ているだけで私の心は癒やされた。

女房の出番は、3番目の「ソレア」だった。
4人で踊った。
女房はきちんとしっかり踊っていた。
息子に抱かれて孫は、静かにステージを見ていた。
おばあちゃんがフラメンコを踊っている。
どんな気持ちで孫はそれを見ていたか。
おばあちゃんは孫にフラメンコをやらせたいと思っている。

孫が退屈だろうから、女房の踊りが終わったら帰っていいよ、
と私は息子にいっていた。
でも、そのまま息子たちは見ていた。
孫も静かに見ていた。

休憩時間にトイレに行こうとしたら女房が外にいた。
私は息子たちのところに戻って外に出るようにいった。
女房は孫を見て目を細めて喜んでいた。
まわりの友人たちに息子たちを紹介していた。
私はただデジカメで写真を撮っていた。

息子にもう帰れば、というと
嫁が「私は最後まで見たい」という。
孫はずうっとおとなしく見ていた(少し寝ていたかな)。
こういう時間を孫と過ごせることを私は幸せだと思った。

コメント
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