dolce cantando

優しい気持ちで

恐怖の空間

2017-07-07 21:39:35 | 日常
本当に最悪。
あの時こうしていれば…と思ってもどうにもなりませんが、本当に最悪!

というのも、車の中に大きなクモが入ってしまってるのです。
アシダカグモというヤツです。

2〜3日前、仕事に行こうと車の運転席のドアを開けた時のことです。
全く気づいてなかったのですが、どうやらこのクモがドア付近にいたらしく、ドアを開けると同時に、するする〜〜っと車の中に吸い込まれるように入っていき、運転席を前後動かすレバーに掴まったのです。
追い出そうとしたけど逃げ足が速く、運転席の下に潜り込んでしまって行方不明に!
慌てて殺虫剤を取りに行き、車の中、座席の下や足元の辺り、クモが潜んでいそうなところに大量に噴霧し様子を見たのだけど、結局現れず。
この状況で車に乗るなんて嫌だったけど、仕事に行かないといけません。
仕方なく車に乗りました。
そしてなんとか無事に到着。
その後もクモが現れることはなく、手当たり次第に撒き散らした殺虫剤のおかげで死んでしまったのかもしれない、と半分忘れかけていました。
それなのに、今日ですよ。
今日は他の薬局に午後から入り、これが結構忙しく、終わったのが19時過ぎ。
ヘトヘトになって、車のドアを開け、帰ろうとした時に見てしまったのです。
大きなクモが、助手席のシートベルトに掴まっているのを。シートベルトの幅と同じくらいの大きさです。
出た〜〜! 今度こそ逃がさん! と、持っていた傘で追い出そうとしたけど、やっぱりすばしっこい。あっという間にまた行方不明に!
でも今日はこの状況では絶対に乗りたくない!
だって家まで40分以上かかります。
そんな長く不安なドライブは出来ません。
そこで車の中の荷物を全部出して、後部座席後ろのパネルなんかも全部剥がしてクモ探し。
すると出てきました!
パタパタと逃げて、運転席の背もたれ裏側にへばりつきました。
チャンスです。持ってた傘で叩き殺せば終わりです。殺したくはないけど、出て行かないなら仕方ない。
そう思って、掴まってるクモに狙いを定めて…とやったけど、出来ない。
だって潰れるかもしれないわけで、それをした時の感触やその結果が頭の中をかすめて、勇気が出ない。
でもチャンスなんです。
そこで、まだ薬局に残っていた男性スタッフを呼びに行きました。
50代の男性スタッフ。事情を話すと、「はあ、クモですか。それは大変ですね…じゃあ捕まえましょう」と言ってくれたのです。
ちょっと頼りなさげなスタッフなのですが、この言葉には頼もしさを憶えました。
そして手にして出てきたもの、それはダンボール箱の切れ端2枚。
???
正直なところ想像していたものと違う。
捕まえると聞いた時、当然、ティッシュか何かを使って、ワシッと手で捕まえるんだと思ったので。
「あの、それじゃあ無理じゃないかと思いますよ」と言ったけど、「大丈夫でしょう」と…
車のところに行って、クモがいるところを伝え、見てもらったのだけど、えっと、どこかなと後部座席をキョロキョロして、いないと言うのです。
また行方不明になったのかと思ってみたら、さっきと変わらず、運転席の背もたれ裏側にちゃんといます。しかもそこは車を覗き込んでいる彼の頭のすぐ横!
そう言うと、持ってたダンボールの切れ端をクモにサワサワと近付けて… 捕まえるつもりだったのかも知れないけど、クモの方が動きが速い。また行方不明。
その後も何度か現れたり隠れたりするクモの捕獲を試みたけど、結局、運転席の足元で目撃したのを最後に姿を消してしまいました。
もうダメです。たぶん、いくら同じことをやっても、暗くなってきていたし捕まえることは出来ないと思います。
傘を手に狙いを定めた時、あの時躊躇せず、勇気を出して叩けば良かった。後悔しても仕方ないのだけど。
この闘いに時間を割いてくれた彼にはお礼を言い、車に乗ることを決意。
でも、運転中に足元からクモが出てきた時のことを考えて、90リットルのゴミ袋を履いて、運転して帰ってきました。
なんとか無事に。

でも、クモ。
まだ絶対にいます。
明日は休みだから、何もかもを我慢すれば運転しなくても過ごせるけど、主人が飲み会なので、この送迎は避けられず。
どのみち、いつかはまた車に乗らないといけないから明日またチャンスがくれば、今度こそは躊躇せず、やります。