ぶっちのお念仏生活

いかされていきる

耳下腺腫瘍

2016-05-08 21:31:48 | 日記
この時期になると思い出します。
今から7年前に
耳下腺腫瘍の手術を受けました。
右耳のしたあたり、あごの骨の内側に
3センチくらいの腫瘍がみつかり
石灰化もみられ、悪性を疑われるものでした。
入院手術の経験は貴重な経験となりました
お風呂などで、自分の首のまわりをさわってみて
なにかあったら、すぐ病院へいきましょう。
7年前の作文がでてきました。ちょっとはずかしいですけど。

苦しい時に差し伸べてくれた手の優しさ
右耳の下に腫瘍が発見され手術が必要であると診断された私。入院、手術など全く経験のない私に対して、丁寧な言葉使い、わかりやすく病気や手術の説明をして下さるお医者さん。その自信に満ちた姿は、手術の不安や死への恐怖を抱えた私に、この人にならおまかせできるという、安心を与えて下さいました。
入院生活は、忙しい世の中にあって、ゆったりとした時間の流れるものです。頼りになるお医者さんや、やさしい看護師さんに囲まれ、療養しながら、自分を見つめ、いのちを見つめ、時には「死ぬのだろうか」という恐怖におびえたりするものでありました。さらに、自分と他の人を比較して、自分の病状よりも、重い病気を抱える方を見ると、大変だと思う半面、心の奥には「自分の事でなくて良かった」という感情が見えてくるのです。たとえば、自分でご飯を食べることも、歩いてトイレにいくこともできない、そのような人を見て、できる自分に、幸せを感じたりするのです。また、病院内で生活し、いのち終えていく子供たちもいます。かわいそうなことだと思いつつ「自分の事でなくて良かった」と、他人の苦しみ痛みを我がこととして受け取ることのできない、自分中心の心を抱える愚かな私でありました。
入院生活の中、様々な病気を抱えた人とのつながりは、つらく苦しい時があるのはお互い様で、お互いが自分の苦しい気持ちを安心して話すことができる、相手のつらさをそっと気づかい合える、そんな人間関係を育てて下さり、病院の外で生きることが当たり前になっている私に、何気なく生活することが、どれほど有難いことであるのか気づかせてくださいました。
私たちは多くの人とのつながりの中に生きています。それぞれ一人ひとりの人生ではありますが、人間ひとりじゃ生きられません。苦しい時に差し伸べてくれた手の優しさ、何気ないひとこと声をかけて下さるだけで、ホッと安心できる、そんなやさしさ、思いやりあふれる、人と人とのつながりを大切にしたいと思います。いのちはいつ終わるかわかりません。だからこそ、今あるこの身の幸せに感謝し、毎日がうれしい日、素晴らしい日、有難い日と感じる今を大切にしたいと思うのです。



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