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プロには使命感が問われている・・・

2017-03-13 18:14:16 | 社会
ところで、プロフェッションは本来、強い使命感に支えられたものでした。
プロフェッションの語は13世紀に「入信の誓い」という意味で登場し、中世の
時代には「神学、法学、医学に関わる職業」をも指す語となり、さらに「公言」
「宣言」「告白」の意味をもつにいたったことばです。

公のために貢献することを神からもとめられた者たちがプロなのであり、その
使命を果たすために長期にわたって修養し、専門技術を身につけ、生涯を
その使命遂行に捧げる人たちがプロでした。

中世の時代にプロと目された聖職者、裁判官、医師たちには、自分は神から
公のために尽くすことを託されているのだという使命感がありました。この3つの
職に身をおく者には、ごまかしや裏切りや、自分の儲けだけを考えることなど
決してあってはならない、あろうはずがないということで、彼らは衆目から
ひと目でそれとわかるように、それぞれのユニホームに身を包んでいました。
プロであることをつねに問われていたわけです。

はたして、いまどれくらいの人たちがユニフォームを襟を正す思いで身につけて
いるでしょうか。公人にかぎらず、私たちは自らノプロ意識を問う必要がありそう
です。

人のために自分を捧げる喜びを知っている人をプロといいます

─『続 生きかた上手』 日野原重明(聖路加国際病院理事長・同名誉院長)
  ユーリーグ株式会社

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