ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

元気をくれた、励ましてくれた"言葉”

2017-05-14 15:48:08 | 知恵の情報
「ゆっくりでいい」
二年前、私はストレスから心の風邪をこじらせてしまい、休養と治療のため、会社を
辞めて入院することになりました、。不安で落ち込む私に、友人がこんなメモをくれ
ました。
「ムリしないでね。
がんばらないでね。
一人だと思わないでね。
ゆっくりでいいんだからね」
この四行を見つめながら、私にはこんなに思慮深い言葉をかけてくれる友人が
いることに感謝し、嬉しかったのを覚えています。
今でもときどき読み返して、頑張りすぎてないか確認しています。
(ペンネーム・らっこ 25歳主婦)

「やって失敗してね」
だんだん重い責任を負う仕事が増えてきましたが、仕事は常に」順調とは限らず、
落ち込むとき、自信をなくすときが少なくありません。
そんなとき、妻から、「会社で失敗して首になったらそれでいいじゃない。そうしたら
私も働くよ。でも、やって失敗してね。やらないで失敗して会社を辞めさせられたんじゃ、
はずかしいから」と言われ、俄然勇気が湧いてきました。
(坂巻紀久 43歳 会社員)

「いるだけでいいんだ」
いつも子どもを怒ってばっかり。家事も手抜き。いい親とは程遠く、「こんな母親・妻
でいいのか」と悩みました。
でも、夫が「それでいいんだ」と言ってくれました。他のママ仲間と自分を比べたり、
あれこれ他にも欲張っていた自分に気づきました。
(ペンネーム きよ 34歳 主婦)

「聞いたら楽になるやろ」
私がPTAの学年委員長をしていて人づきあいや仕事のやりくりに苦労していたとき、
夫は「俺が聞いたら楽になるやろ」と言って、後はだまって延々と続く私の愚痴を
聞いてくれた。
おかげで本当に気持ちが楽になり、無事乗り切ることができた。今では良い経験
ができたと、夫にはとても感謝している。
(ペンネーム ゼラニウム 42歳 主婦)

「無償の笑顔を見せてくれる」
高校時代の友人が先日、無事女の子を出産しました。一日も早く会いに行きたかった
のですが、体調不良のためなかなか実行できずにいました。
Eメールでそれを伝えると、「元気になったら会いに来てね。無償の笑顔を見せて
くれるはずだから」と返事が。赤ちゃんの顔を想像するだけで元気が湧いてきました。
(ペンネーム ミコ 34歳 派遣社員)

「長く続けること」
麻雀がものすごく強い人に、「どうやったらそんなに強くなれるんですか?」とたずね
たことがあります。そうしたらひと言、「長く続けることですよ」。
人生がなかなか思い通りにいかないとき、このシンプルな言葉を反芻しながら、
淡々と歩み続けることにしています。
(小松 光 30歳 大学研究員)

「一週間たつと・・・」
接客業で店長の仕事をしていたとき、売り上げ不振で悩んでいました。そのとき、
販売商品の取引先の方がみえました。
彼はいつも明るいので「いいですね。悩みなんてないでしょう」
とたずねると、「とんでもない。いつも悩んでいます。でも一週間たつと、違うことで
悩んでますけどね」
その言葉と笑顔に、私の悩みもふっとびました。
(竹内祐司 42歳 会社員)

「いつかいい風邪が吹いてくる」

人生というものは、楽しいことばかりではありません。歯を食いしばったり、苦い
経験を積み重ねていかなければならないとkもあるでしょう、。私が落ち込んで
いたとき、友人が言った言葉が印象に残っています。
「人生悪いことばかりじゃないさ。少し我慢すればいいのさ!気を急がせるから
焦るんだよ。ゆったり身構えていればいいんだ。いつか自分に都合のいい風が
吹いてくるだろう」
そんな何気ない一言で、僕は安心しました。
(奥村信一 30歳 フリーター)

「期待しています」
祖母との思い出を綴った投稿が採用された。妹と弟に見せると、
「文才があるのでは」と言われました。叔母に見せると、その雑誌が欲しいと
言われ送りました。
すると後日ハガキが来て、「先日の投稿はムダのないいい文章で、今後を期待
しています」と書いてありました。とても嬉しく励みになりました。これからもコツコツ
と頑張ります。
(川口聡美 41歳 無職)

「日本より頭の中の方が広い」
悩んだり、悔やんだりしていることが実にチッポケなことに思える不思議な言葉。

夏目漱石の小説『三四郎』から拝借した言葉。大学に入るため、熊本から上京
する主人公の三四郎に、列車の隣の席のヒゲの人物が、語りかけてくる。やがて、
三四郎がはじめて、目にするはずの富士山について、日本にはあれしか自慢する
ものがない、ところが富士山は天然自然に昔からあったものだから仕方がないと
日本人らしからぬことをいう。
三四郎が、「日本も段々発展するでしょう」と応じると、ヒゲはいきなり、「亡びるね」
と断言してニヤニヤしている。そしてさらに、こういったのである。
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より・・・」と、ここで言葉を切り、
三四郎が耳を傾けているのを見ると、さらに言葉をついで、「日本より頭の中の
方が広いでしょう」と言った。「囚われちゃ駄目だ。いくら日本の為を思ったって贔屓
の引き倒しになるばかりだ」
小・中学生の頃から漱石を読んできたけれど、『三四郎』のこのくだりは、何かある
たびに、スッと自然に頭に浮かんでくるのである。

会社の中の人間関係にしても不快なこと、思うにまかせないことがあるたびに、ヒゲ
の人物の言葉を「会社より頭の中の方が広い。狭い社会の人間関係に囚われて
いたんじゃ駄目だ」とおきかえたりした。そうすると、悩んでいたり、悔やんでいた
ことが、実にチッポケなことに思われてきて、新たな展望が開けるのだった。

もちろん、すべてがうまくいったわけではないけれど、この言葉はいつだって、暗い
山道をあえぎながら登って、峠の上に達した瞬間、パット視野が開け、青空を
翔ぶような気分に、昔も今も、してくれるのである。まことに見晴らしのいい言葉だ。
(轡田隆史 1936年生まれ ジャーナリスト・エッセイスト)

─『PHP 2006年2月号』PHP研究所より

■ちょっとしたやさしい言葉(相手を思う言葉)が相手を励ませる。
日ごろの人への心構えが大切。

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