ノートPC

2017-07-13 | Weblog

私の場合は、
NEC PC98 のモノクロ液晶のものが、
最初に購入したノートPCでした。

「デスクトップ型と比較したときの
「可動性の良さ」が
最大&唯一のメリットでしたが、
普及機クラスではまだカラー表示はできませんし、
まだまだコストパフォーマンスは低いものでした。

同じく NEC PC98 のカラー液晶の
ノートPCは、
すでに、 Windows 3.1 のプレインストール機でしたが、
ネット接続の環境を得ようとすると、
PCカード型のモデムは、まだまだ高価なものでした。

やがて購入した
Windows 95 の入った
最初のAT互換機は富士通製でした。
すでに
ある程度リーズナブルな価格の
カード型モデムが販売されていましてし、
ISDNのTAやモデム付きの
公衆電話なんぞが普及していました。

21世紀に至り
インターネットについて接続速度は
ずいぶんアップしたわけですが、
モバイルPCのインターネット接続については、
無線LANの環境があれば使える..... 。
という程度の状況が続きます。

ですから、
現在メジャーだと思われる
スマホ等を中心としたモバイル・コンピューティングは、
意外と新しいものだとも言えます。
少なくとも、ドコモで言えば、
3G(FOMA)以後の出来事だろうと思います。

あるいは、「モバイル・コンピューティング」とは、
1990年代にその<コンセプトとネーミング>が
作られたものの、
その後20年近くは、
<特にそれを趣味にして遊ぶ人たち>以外の消費者には
たいして人気もなく、
この10年以内くらいで
スマホ等の便利な端末の登場で
やっとまともな市場ができたとも言えます。

ちょっと
気をつけて考えてみないとわかりにくいのですが、
ほんとに長い間、
モバイルPCというのは、
「より多くの人たちへの恩恵」よりも、
<コンセプトとネーミングの先行>によって
売られて来たとも言えます。

もっとも、その間、
かつてのデスクトップPCから、
ノートPCへの
一般的なダウンサイジングはありましたが、
ノートPC一般は、
実態としては、無停電装置(バッテリー)のついた
デスクトップPCの代替え品でしたし、
少なくとも携帯電話程度の時間
バッテリーが持続するようなものは
ほとんどありませんでした。

ですから、
モバイル・コンピューティングというのは、
実態や実利とはあまり関係ない部分で
<コンセプトとネーミング>に支えられてきた
というのが正直なところだとも思われます。

それに、モバイル・コンピューティングが
最初から提唱していたような
<有能で多忙な人たちが外出先の端末で
創造的な生産活動を行うこと>
なんぞに該当するような作業も、
実在したとしても、
ほんとに限られていたことでしょう。

実利や便利さそのものよりも、
創造性や知性や生産性を演出する
アクセサリーというのが、
多くの人たちにとってはほんとのところでしたし、
多くの人たちがそれを使ってやっていることなんぞ、
たいしたことではなくて、
今、ほとんどの人たちがスマホでやっているような
余暇の暇つぶしでしたし、
にも関わらず、<コンセプトとネーミング>は、
どんどん先行して、
ほとんどの人は、
ずっとPCに関して最新・高性能が必須とさえ
思っていました。

ごく一般的なユーザーの使い勝手
(ほんとは、他の商品同様に、
それが一番大事なことですが..... 。)
について、
少なくともWindows PC には、
長い目で見ても、
ほとんど変化がありません。

ところが、
1990年代以降
20年近くも<更新>や<リニューアル>について話題がキープできたのは、
要するに、
消費者の具体的なニーズとはほとんどご縁のないような
作り手側の技術に関する<コンセプトとネーミング>ばかりが、
「自認・自称の素人識者」の力添えもあって
ずっと世間に存在してきたからだろうと思います。

そして、更新のたびに
特に`Windowsは、
視覚的ないじくりで消費者に対しては
新しさを演出してきました。
”Luna" や ”Windows Aero" ような
使い勝手の悪い ‘’GUI‘’ 、
あるいは、リボンとかいう、作業領域を
小さくするだけの ‘’GUI‘’ 等
あたかも WINDOWS が更新されれば、
使い勝手も劇的に向上するかのような演出は、
ほとんど詐欺まがいでさえありました。

けれども、この大げさで、遠回りで、
そして実態の向上に欠けたしょうもない演出は、
急速に消費者に相手にされなくなって行きます。

電子機器の用途について、
すでに、
時代のプラットフォームは【ネット空間】であり、
物理的にも、概念的にも、おおげさなものなんぞ
ほんとは必要ないということが
だんだん多くのユーザーに認識されてきたからです。

インターネットへの接続に際して、
アンドロイドがその占有率で
ウィンドウズを追い越したというニュースは、
前世紀以来のウィンドウズ、あるいは、
「純」PCの化けの皮が剥がれたことの象徴でした。

作り手・売り手の都合よりも、
消費者の使い勝手が優先される..... 。
という他の商品ならごく当たり前のことが、
PC等の電子機器にも及んで来たのかもしれません。

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いわゆる「純」PCの
<コンセプトとネーミングの先行>というのは、
今から振り返れば、
明らかに異常な部分がいくつかありました。

あるいは、今でも、
WINDOWSの「リニューアル」とは、
消費者の実利についての
使い勝手の向上のことではなくて、
まずはネーミングやコンセプトの変化、
視覚的な変化、
あるいは、消費者の使い勝手とは
ほとんど関係のない作り手側の
都合と便宜の変化だと言っても
過言ではないことでしょう。

今では、WINDOWSは、
新製品であるがごとく商品名を変えることは
ありませんが、
相変わらず、たいそうなネーミングの
「更新」を演出します。
消費者の使い勝手が向上することはまれですし、
また作り手側の都合の感覚で、
使い勝手がころころ向上する必要も
ほんとはないのですが、
やはり、その存在の宿命は、
今では、大きくそこに依存しているかのようです。


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Written by "Qoheleth (♂ 1961-)"







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