
怪人ドクター・ファイブス
THE CURSE OF DR. PHIBES(あるいはTHE ABOMINABLE DR. PHIBES)
上映時間 95分
監督:ロバート・フュースト
出演:ヴィンセント・プライス/ジョセフ・コットン/キャロライン・マンロー

やっと、手に入れた「怪人ドクター・ファイブス」
そもそも前にレンタルで借り、あまりの面白さに嬉しくなったのを覚えている。
ある日、そのレンタル屋に行くと店自体がなくなっていた。
あれから13年…
遂に我が手に戻ったファイブス!
さっそくDVDにバックアップ。
二度と手放さないぞ!と固い決意。
でも、メーカーからDVD発売してくれないかな…
そんな事を思いつつ、ヴィンセント・プライスとの再会に酔いしれる。
オープニングはいきなりオペラ座の怪人を彷彿させる。
ファイブス博士が秘密部屋でパイプオルガンを弾くと美女ヴァルナビアが踊る。
他の演奏者は皆、ファイブス博士が開発したゼンマイ式のロボット。
孤独で大胆なファイブスの性格を暗示する。

一人の老人が寝ていると天窓が開き、鳥籠が降ろされる。
鳥籠の中には大量の吸血コウモリが!
殺された老人は外科医だった。
事件の解決に乗り出したトラスト警部と相棒のモーガンは
先週も外科医ソントン博士がハチ殺されたのを知り、関連を疑う。
仮面舞踏会の夜、同じく外科医がカエルの仮面を冠り、その仮面の残酷な仕掛けによりまた殺される。
こうして次々に殺される。
しかも、その殺され方がユニーク(?)で、全身の血を抜かれる者、凍死させられる者、等…様々だ。
偶然、見つけたヘブライ語のペンダントをきっかけにトラスト警部はエジプトの10つの呪いの伝説を知る。
煮え湯、コウモリ、カエル、血の呪い、ネズミ、あられ、けもの、ネズミ、長子の死、そして…暗黒
この伝説に則って殺されていた。
過去にベサリアス医師は8人の医師と、絶世の美女ビクトリア・ファイブスの外科手術に失敗し、彼女を死なせていた。
その頃、手術に立ち会う為、イギリスに向かっていたオルガン演奏者で夫ファイブス博士は交通事故で車は運転手もろとも崖から転落していた。
しかし、ファイブス博士は生きていた。
大怪我を負った彼は自ら発明した機会で直接、喉にチューブを差し、スピーカーで声を出していた。
美女ヴァルナビアを引き連れ、次々と殺人を繰り返していた。
ベサリアス医師と8人の外科医に復讐する為に!
警察は先手を討とうとするが、
先を越され、ベサリアス医師の長男は誘拐されてしまう。
遂に最後の対決の時、ベサリアス医師に怪人ファイブス博士は挑戦を申し出る。
6分以内に麻酔により昏睡状態の長男の心臓近くに埋めた鍵を取り出せと云うもの。
「上手く取り出せれば、長男は救われるが、失敗すると硫酸が顔にかかり死ぬ、あるいは…」
そう云うとファイブスは顔を剥ぐ!
そう、顔と思っていたのはマスクで、中からは無惨な焼けただれた本当の顔が現れる。
果たして、ベサリアス医師は無事、長男を救いファイブスの魔の手から逃れる事が出来るのか?

(ハイ、ここからネタばれ)
もちろん、長男は救われます。
その上、追ってきた警察に、行き場を失った美女ヴァルナビアは頭から硫酸をかぶる羽目に…
怪人ファイブス博士はやる事はやったと思い、そのままコッソリ盗み出していた冷凍保存されていた妻の死体と永遠の眠り---暗黒につく。
彼の呪いは本当に終わったのか?
ハッキリ言ってこの映画は好き嫌いがハッキリ分かれると思う。
なぜなら、ストーリーは単純だし、不明な点も多い、その上、殺しのシーンは残酷かつユーモラス。
こんなにホラー色の強い映画なのにファイブスの秘密部屋の色は白、赤、黄色を基調に使い、まるでポップアートのようだ。
また美女ヴァルナビアは一言も話さず、ファイブス博士の呪いを側線して手伝うが、その理由等は一切不明。
はじめ、私は多分、博士の作ったアンドロイドだろうと思っていた。
でも、説明がないし、硫酸がかかって死ぬ時に、警部の表情から察して、どうも人間のようだ。
そうなると、洗脳された女、それとも隠し子?
また、あれほど冷静沈着なファイブス博士にしては復讐の動機が完全な逆恨み。
車には自分の素顔を書いたタペストリーを全ての窓(フロントガラスをのぞく)に施している。
オイオイ、殺人犯やのに目立ってすまっせ!と思う程・・・
殺人者にしては優雅過ぎ、少々矛盾を感じる人も多いだろう。
しかし、とにかく、この映画はそんな細かい事にこだわらず、楽しんでほしい。
これは一種の舞台劇なのだ!
豪華なセットに恐ろしい怪人。
間抜けな警部に次々起こる殺人事件。
知的で紳士的な医師が挑む怪人との挑戦。
どれをとっても最高のエンターティーメントなのだ!!
ちなみに監督のロバート・フューストは『女子大生・恐怖のサイクリングバカンス』でデビュー『魔鬼雨』等で
有名なダメダメ監督。
まさにこの作品は奇跡の一本だった。
制作したAIPはこの後、さっそく続編を撮らせるが、流石に「こりゃ駄目だ」と思ったらしく、せっかくの『怪人ドクター・ファイブス』シリーズも二作目『怪人ドクター・ファイブスの復活』でおしまい。
AIPによると三本目まで作るつもりだったらしいが、それは永遠に実現しなかった。
ちなみに本作では妻役で写真と死体での登場のみだったキャロライン・マンローは二作目ではちゃんと出てます。
それどころか、あの名優ピーター・カッシングもゲスト出演しています。
ちなみに本作のベサリアス医師役は名優ジョセフ・コットン、『第三の男』『疑惑の影』『緯度0大作戦』などでお馴染みだが、あの珍作『レディ・フランケンシュタイン』ではフランケンシュタイン博士役を好演してしまっているから、凄い…。
THE CURSE OF DR. PHIBES(あるいはTHE ABOMINABLE DR. PHIBES)
上映時間 95分
監督:ロバート・フュースト
出演:ヴィンセント・プライス/ジョセフ・コットン/キャロライン・マンロー

やっと、手に入れた「怪人ドクター・ファイブス」
そもそも前にレンタルで借り、あまりの面白さに嬉しくなったのを覚えている。
ある日、そのレンタル屋に行くと店自体がなくなっていた。
あれから13年…
遂に我が手に戻ったファイブス!
さっそくDVDにバックアップ。
二度と手放さないぞ!と固い決意。
でも、メーカーからDVD発売してくれないかな…
そんな事を思いつつ、ヴィンセント・プライスとの再会に酔いしれる。
オープニングはいきなりオペラ座の怪人を彷彿させる。
ファイブス博士が秘密部屋でパイプオルガンを弾くと美女ヴァルナビアが踊る。
他の演奏者は皆、ファイブス博士が開発したゼンマイ式のロボット。
孤独で大胆なファイブスの性格を暗示する。

一人の老人が寝ていると天窓が開き、鳥籠が降ろされる。
鳥籠の中には大量の吸血コウモリが!
殺された老人は外科医だった。
事件の解決に乗り出したトラスト警部と相棒のモーガンは
先週も外科医ソントン博士がハチ殺されたのを知り、関連を疑う。
仮面舞踏会の夜、同じく外科医がカエルの仮面を冠り、その仮面の残酷な仕掛けによりまた殺される。
こうして次々に殺される。
しかも、その殺され方がユニーク(?)で、全身の血を抜かれる者、凍死させられる者、等…様々だ。
偶然、見つけたヘブライ語のペンダントをきっかけにトラスト警部はエジプトの10つの呪いの伝説を知る。
煮え湯、コウモリ、カエル、血の呪い、ネズミ、あられ、けもの、ネズミ、長子の死、そして…暗黒
この伝説に則って殺されていた。
過去にベサリアス医師は8人の医師と、絶世の美女ビクトリア・ファイブスの外科手術に失敗し、彼女を死なせていた。
その頃、手術に立ち会う為、イギリスに向かっていたオルガン演奏者で夫ファイブス博士は交通事故で車は運転手もろとも崖から転落していた。
しかし、ファイブス博士は生きていた。
大怪我を負った彼は自ら発明した機会で直接、喉にチューブを差し、スピーカーで声を出していた。
美女ヴァルナビアを引き連れ、次々と殺人を繰り返していた。
ベサリアス医師と8人の外科医に復讐する為に!
警察は先手を討とうとするが、
先を越され、ベサリアス医師の長男は誘拐されてしまう。
遂に最後の対決の時、ベサリアス医師に怪人ファイブス博士は挑戦を申し出る。
6分以内に麻酔により昏睡状態の長男の心臓近くに埋めた鍵を取り出せと云うもの。
「上手く取り出せれば、長男は救われるが、失敗すると硫酸が顔にかかり死ぬ、あるいは…」
そう云うとファイブスは顔を剥ぐ!
そう、顔と思っていたのはマスクで、中からは無惨な焼けただれた本当の顔が現れる。
果たして、ベサリアス医師は無事、長男を救いファイブスの魔の手から逃れる事が出来るのか?

(ハイ、ここからネタばれ)
もちろん、長男は救われます。
その上、追ってきた警察に、行き場を失った美女ヴァルナビアは頭から硫酸をかぶる羽目に…
怪人ファイブス博士はやる事はやったと思い、そのままコッソリ盗み出していた冷凍保存されていた妻の死体と永遠の眠り---暗黒につく。
彼の呪いは本当に終わったのか?
ハッキリ言ってこの映画は好き嫌いがハッキリ分かれると思う。
なぜなら、ストーリーは単純だし、不明な点も多い、その上、殺しのシーンは残酷かつユーモラス。
こんなにホラー色の強い映画なのにファイブスの秘密部屋の色は白、赤、黄色を基調に使い、まるでポップアートのようだ。
また美女ヴァルナビアは一言も話さず、ファイブス博士の呪いを側線して手伝うが、その理由等は一切不明。
はじめ、私は多分、博士の作ったアンドロイドだろうと思っていた。
でも、説明がないし、硫酸がかかって死ぬ時に、警部の表情から察して、どうも人間のようだ。
そうなると、洗脳された女、それとも隠し子?
また、あれほど冷静沈着なファイブス博士にしては復讐の動機が完全な逆恨み。
車には自分の素顔を書いたタペストリーを全ての窓(フロントガラスをのぞく)に施している。
オイオイ、殺人犯やのに目立ってすまっせ!と思う程・・・
殺人者にしては優雅過ぎ、少々矛盾を感じる人も多いだろう。
しかし、とにかく、この映画はそんな細かい事にこだわらず、楽しんでほしい。
これは一種の舞台劇なのだ!
豪華なセットに恐ろしい怪人。
間抜けな警部に次々起こる殺人事件。
知的で紳士的な医師が挑む怪人との挑戦。
どれをとっても最高のエンターティーメントなのだ!!
ちなみに監督のロバート・フューストは『女子大生・恐怖のサイクリングバカンス』でデビュー『魔鬼雨』等で
有名なダメダメ監督。
まさにこの作品は奇跡の一本だった。
制作したAIPはこの後、さっそく続編を撮らせるが、流石に「こりゃ駄目だ」と思ったらしく、せっかくの『怪人ドクター・ファイブス』シリーズも二作目『怪人ドクター・ファイブスの復活』でおしまい。
AIPによると三本目まで作るつもりだったらしいが、それは永遠に実現しなかった。
ちなみに本作では妻役で写真と死体での登場のみだったキャロライン・マンローは二作目ではちゃんと出てます。
それどころか、あの名優ピーター・カッシングもゲスト出演しています。
ちなみに本作のベサリアス医師役は名優ジョセフ・コットン、『第三の男』『疑惑の影』『緯度0大作戦』などでお馴染みだが、あの珍作『レディ・フランケンシュタイン』ではフランケンシュタイン博士役を好演してしまっているから、凄い…。










