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ビハインド タイ産サスペンス・ホラー

2006年09月22日 | 誰も知らないZ級映画評
ビハインド
監督:バンデッド・ソンディ
脚本:バンデッド・ソンディ
出演:インシラ・チャロエンプーラ、カルンポン・シエアンスワン、ワンナキット・シリプット
2003年 / タイ
パソコンテレビGyao[ギャオ]
(ビハインドの放送は2006年10月16日まで)

■Gyaoという存在
最近、Yahoo動画やGyaoなんていうインターネットの無料配信が始まったのでよく観てます。
実際、B級映画の宝庫になりつつあります。
その8割いや9割がとんでもない駄作ばっかり。
でも、低予算映画の中には絶妙な脚本やカリスマ性をもった監督、何故か気になる俳優等、見所満載だったりする。
そんな時はGyaoに感謝するモノだ。

■タイ産サスペンス・ホラー
ポーちゃんは内田有紀似のちょっとクール系のヤンキーな女性。
でも、タイのヤンキーはレベルが違う。
薬物中毒(もちろん麻薬)な上に、売人からヤクを横取りしている。
そんなポーちゃんは普通の女の子・・・なっ、わけないか・・・
とにかく、今日も売人に見つかって、いきなり殴る蹴るの大暴行。
桟橋に連れてこられて湖にジャポン!!
こりゃ、死んだな・・・と思ったら、突然、フラッシュバック。
気がついたら、病院にいて『助かった・・・』
しかし、そこで優しいおばさんの副医院長から「あんた妊娠してるよ」
そういえば、ちょっと前に蚊に刺されたわ・・・なんてウソ。
最近、インディーズバンドのミュージシャンのキモロンゲに捨てられたばっかりだった。
もちろん、そいつの子だが、キモロンゲは海外にいったのでポーちゃんは子供を生む気はない。
でも中絶はいけないよ、と副医院長から云われ、ラジオのような簡単な機械で、赤ちゃんの心臓の鼓動を聞かされる。
それを聞いて、さらに副医院長の暗い過去を聞かされ、中絶を断念。
その日から女幽霊を見る事になる。
しかも、怖いのなんのって・・・。
薬物更正センターのピパット君はそんなポーちゃんの云う事に半信半疑だった。
だが、ある日、ビデオカメラを設置して盗撮に成功。
幽霊は映ってなかったが、何かが収録されていたらしく、ピパット君は幽霊を信じた。
その日から二人で幽霊の謎を解く為、病院を抜け出し、調査を開始する。
そんな中、ヤクの売人の男が昔、妊婦の女を殺した事が判明。
それを幽霊自身の情報提供で知ったポーちゃんはヤクの売人にまたしても暴行。
今度は風呂場で殺されそうになる。
-------ここからはネタばれ----------
しかし、そこに幽霊が現れ、ヤクの売人はマンションから落ちて死んでしまう。
その後もいろんな人が事件に関わっているのが判明。
殺された妊婦は学生だったが教授と不倫の末、妊娠。
教授に階段から突き飛ばされ、死んだと思って、親に電話。
看護士の男は「息子が女を殺したのでお金あげるから処理しておいて」と云われ「はいよ」
この時、死体の処理をした悪党二人組が死んだヤクの売人とこの看護士の男。
二人は、その後、台湾人の金持ちから胎児の死体はお守りになるから買うよ、と云われたのをきっかけに・・・
葬儀屋をダマして死体の妊婦の腹をかっ捌いて中から胎児を取り出す。
しかも葬式中に皆の目の前でそんな事をするから凄い。
しかし、お金の事でちょっとモメて、葬儀屋を殺害。
現在に至る・・・。
そんな、ワケで事件に関わった悪党はもちろん、不倫相手まで幽霊の復讐に遭い、次々死んでいく。
事件は一件落着と思いきや・・・。
また、幽霊の影を見るポーちゃん。
実は看護士に電話した親と云うのがあの副医院長だった。
ポーちゃんは再び、副医院長に命を狙われる。
もちろん、最後はポーちゃんは子供を産んでハッピーエンド。

■黒澤清バリの幽霊描写
黒澤清監督の幽霊映画は怖い。
『降霊(こうれい)』や『回路(かいろ)』って映画があるがどちらも意味がわからない。
その意味がわからない幽霊描写が怖い。
この『ビハインド』も前半の幽霊の登場が理由が判らないので怖い。
トイレでいきなり水がザッーと漏れたと思ったら、水で満杯になる。
しかも、その水の中をリングの貞子のような女がプカプカ浮いていたり。
シャワーを浴びてたら、半透明のカーテンの向こうにまたしても女の幽霊がうっすら現れたかと思うと、少しずつ近づいて来る。
しかも、歩いてくるのではなく、瞬きする毎に近づいて来る。
あと、夜の病院にお腹をかっ捌かれた妊婦が血を出しながらゴロンと転がってるシーンは怖さのピーク。

■見所満載!!ツッコミ所も満載!!
後半はサスペンスとして仕上がっていて、このあたりは火曜サスペンス並。
細かい処をツッコミを入れるとキリがないが、そこは文化の違いや低予算のせいもある。
例えば、若い女が家に鍵をかけないで侵入者を簡単に許してしまうのはワザとらしい。
最後の犯人も意外とはいえ、ご都合主義。
押し入れの幽霊は2歳児には見えない。(写真参照)
それに幽霊って成長するの?
科学的な事はよくわからないが妊娠10週目で心臓の鼓動があんなにハッキリ聞こえるかも疑問。
しかも、心電図の鼓動を聞く機械は日本と違って拡声器波なのはツッコミでなく文化の違いに驚いた。
ポーの麻薬中毒問題も置き去りだし・・・
なんと云っても文化の違いはあまりにも大きい。
先にも述べたがいくら死体でも親族の目の前で妊婦の腹を割り、胎児を取り出すシーンは唖然。
また、あまりにも病院が不潔に見えるのは何故だろう。
実際、病院の病室には仕切りのカーテンさえ見当たらない。
それどころか、またしても解剖室が開けっぴろげで主人公が侵入しても気づかれない程だ。

でも、低予算の中、人を引きつけるストーリー展開や演出は見事だ。
金さえかけりゃ良い映画なんて、考えているどこかのお国は反省して欲しい。
そうB級映画は面白いそう実感できる作品だった。
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