戦争の学校最前線

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買取店にとって真贋鑑定は・・・

2016-08-31 10:19:18 | 日記
みなさん、こんにちは。買取店にとって真贋鑑定は重要です。時として、買取ショップに偽物の金製品を持ち込む詐欺のケースもあります。素人には当然判別できないような、巧妙に作られた贋物で、業者を誤魔化して、本物の金として買取させる詐欺も古くからあります。しかし、鑑定士は贋物に対して無力ではありません。比重計という道具を用いれば、水に沈めた場合の重さの変動をもとに、比重を求め、金の純度を判別することが可能です。最近では、タングステン合金を利用して金と似た比重を実現した偽物もありますが、試金石検査という由緒正しい鑑定方法ならば、どんなによくできた偽物でも、簡単に見分けられます。この方法は江戸時代には既に使われていたといいます。

金製品の買取で出来る限り高値を付けてもらうためには、手数料や査定費用といった名目でお金を取るような業者を避け、良心的な店を選ぶ必要があります。また、金の価格は日々変動するものなので、常に相場をチェックしておくことも必須であるといえます。持ち込む量が多いほど査定額も高くなるものなので、少しだけの買取、具体的には10グラム以下なら、それほど相場は気にしなくていいでしょう。貴金属の高額買取という広告やサイトが最近はネット上に溢れていますが、悪徳業者や詐欺の可能性が高いでしょうから、上手い話に騙されないようにしましょう。

貴金属の代表といえば金とプラチナですが、より高価なのがどちらかは普段意識することがないでしょう。基本的には、プラチナの方が金より高価とされています。一時期は金の3倍ほどしたのです。理由としては、金と比べて特定の地域だけに偏在していることや、総生産量の圧倒的な少なさが多分に影響しているのです。人類が現在までに産出したプラチナの量は、金の30分の1に過ぎません。金とプラチナは、いずれも安定した分子構造を持ち決して経年劣化がないので、世界共通の価値を持つ国際商品としての地位を確立していますが、人の手では作り出せず、地球上に眠っている僅かな資源を発掘するしかないという貴重さが、その価値を形作っているというわけですね。


金に限った話ではないですが、買取は贋物との戦いです。精巧に作られた贋物を金と偽って店に持ち込む輩もいます。金メッキ製品の表面にレーザーで本物同様の刻印を入れるなどして、真贋鑑定を突破しようとする詐欺師もいるほどです。しかし、磁石による検査、刻印周りのキズでも判別できますし、比重計を使えば水に沈めた場合の重さの変動をもとに、比重を求め、金の純度を判別することが可能です。タングステン合金で作られた偽物などは比重計でも判別できませんが、試金石と呼ばれる黒い石に品物を擦り付けて色合いを見る「試金石検査」なら、たとえ見た目や比重を似せてあっても、贋物はすぐに判別できます。「試金石」という言葉の用法の基にもなっているやり方ですね。

自宅にある貴金属を買い取ってもらう場合は、買取店の店頭で直接品物を見てもらい、買取をしてもらうスタイルが最もオーソドックスでしょう。自分も見ている前で商品を誠実に鑑定してくれ、適切な価格で買い取ってくれるので、最も安心できる買取スタイルと言えるでしょう。査定額の理由などをちゃんと説明してくれる店舗も多いですので、十分納得のいく金額で売却できます。安心して利用できますね。

不況の影響か、金買取の相場が次第に上がってきているので、金買取を利用して小金を得る方もいるでしょう。金を売ったら、その金額や状況によりますが、これを譲渡所得として、確定申告を行わなければなりません。購入時の価格以上で売れた場合など、売却によって生じた利益は、事業でなければ「譲渡所得」として計上されますが、50万円の控除枠があるので、所得のうち50万円までは非課税です。金を売却した利益が、他の譲渡所得と合わせても50万円以内なら、税金はかからないということになります。次回をお楽しみに。