中国雑聞記

当地の新聞ニュースの中から、日本では報道されないものを紹介し、中国庶民生活の一端でも感じてもらえたらと思います。

青島老建築

2009-09-06 11:58:36 | 生活一般
私が「青島老建築」に興味を持ったのは「周輝」という画家の「画説青島」という画集に出会ったことがきっかけです。

** 周輝鋼筆画集より:観象二路のセントポール教会 **


色付けしていない精緻な硬ペン画で、それでいてどこか温かみがあり、時代を感じさせる画風に一目惚れしてしまいました。
以来青島老建築の歴史についても調べるようになりました。それぞれの建物に様々な歴史があり興味は尽きません。

激動の歴史の中で失われた建物もありますが、ドイツ人・日本人・国民党そして現代中国と主人を変えながら往時の姿を留めている老建築がまだたくさんあります。

残念ながら日本語の文件は見当たらず、中国語の本ですら大型の新華書店にもほとんど置いていません。むしろ<迎賓館>や<花石楼>など観光名所のお土産屋さんにあるくらいです。

お勧めの本としては:

・画説青島-周輝鋼筆画集(上・下)
 これを観ていると現物が欲しくなりますが、かなりの人気画家で一説によると一幅1万米ドルは下らないそうです。

・画説 青島老建築(挿絵:窦世弦、文章:李明 )
 約100ほどの老建築が宗教・政治・経済・教育などに分類されているので、非常に理解しやすい。さし絵もさることながら建物についての歴史がよくわかります。

そうそう、秀逸のサイトを紹介します。
青島の写真家俞大厨さんが撮り集めた青島の老建築や街路の写真が数百点も掲載されています。私の知る限りこれを凌ぐサイトは無いでしょう。

http://www.qingdaophoto.com/old_district/index.htm

特に青島に住んでいたことのある方ならきっと思い出の場所がみつかるはず。
十分堪能できると思います。
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ドイツ街探訪

2009-08-22 11:38:54 | 生活一般
先日青島に行ってきました。
以前このブログでドイツ通り(徳国街)を取り上げたのですが;

館陶路に「ドイツ通り」(2008-12-07)
http://blog.goo.ne.jp/qd4649/e/a60d37765e41f7cc04f6a8dfd8168fb4

そこを訪れ写真を撮ったのでご紹介します。

先ずは、館陶路の入り口。ここから徳国街が始まります。

麦加利銀行(チャータード銀行)。最近まで西洋レストランとして使われていたようだが現在の用途は不明。館陶路は建物の右側。


たぶん三菱洋行だった建物。


旧英国汇丰銀行(香港上海銀行)。今はレストラン。


門の奥に見える建物は斉燕会館旧跡と思われる。(斉は山東省、燕は北京の旧称。中国有力商人たちが設立した、英国風に言えば「クラブ」であると聞いたことがある。)



写真中央に見えるのが「旧日本取引所」



青島取引所(日本取引所)が歴史建築物指定である旨の表札
「1920年に建てられた欧風建築物。日本人管理による証券・通貨・絹・特産品の取引市場。三井幸次郎設計」とある。
なぜか建物入口には「白日晴天旗(国民党の旗印)」があった。


そして「上海市警察局黄浦分局」と書かれた看板。
青島に上海警察局の分局があるのはどうしてだろう?
よくよく考えてみたら現代中国では警察局という機関は無く公安局のはず。
おそらく往事の雰囲気を出すためだけの看板では?
公安(警察)局だったら玄関に座り込んでいる老人なんていないものね。


帰国後調べたら、大連汽船株式会社旧跡であると判明。


修築中の建物。レンガを積み重ねて窓枠のアーチを作っているところ。


ここで終わり?
新聞記事にはおよそ1キロと書いてあったが、実際は500m位だったような。
特別な装飾がしてあるわけでもなく、歩道にちょっとしたオブジェがありましたが、建物の歴史的な由来を知らなければただ普通の「通り」でした。

結論:
・歴史的建物に興味のある人にとっては、頗るおもしろい。
・そうでない人には、行くだけ無駄です。(事実私の友人は早く帰りたがっていました。)

興味のある方は一度訪れてみては?中山路の北端から直ぐです。
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青島のスケート場

2009-07-20 22:13:34 | 生活一般
<スケート場全景>


<場内リンク>


<スケート場地図>


ほとんど日課のように「青島新聞網」を見ているのですが、おや!と思う広告があったので紹介します。それは…スケート場。多少滑れる私としては駐在中にスケート場を探しましたが、みつかりませんでした。それが確か去年の冬に銀川路(海尓路:ハイアール路の近く)にオープンしたニュースを見かけました。が、時既に遅し。身は既に日本。。。

スケートはもちろん冬のスポーツですが、うだるような夏に屋内スケート場で滑るのも納涼にはもってこい。そんなわけでこの広告が目を引いたのです。
さっそくクリックして詳細を見ていると;
面積は1,800平米、200人が同時に滑走可能、氷の厚さは3.5センチ、氷面温度はマイナス3−6度。短距離走やフィギア種目も催行できるとあります。
このスケート場は元々第11回国体(中国にもあるんです)氷上競技の訓練基地として設立され、国体後は通年使用可能な山東省第一のスケート場であると自慢げに紹介されています。

さて、気になるのが滑走料金ですがインターネットで申し込むと3割引と大書されています。ならば元値は……。すっごく高いのでびっくり!
なんと大人料金が100元です。しかも最初の1時間が。学生用チケットは70元、以降1時間を過ぎると大人・学生共に10分毎10元。他にも月極めパスポートや回数券等ありますが、どれも千元以上。
貸し靴も料金表にありません。スケート靴(販売)で320元と620元(共に優待価格)の2種類が出ているだけ。

総じて言えば一般市民が気楽に買える価格ではありません。まあ気楽な価格帯だとものすごい人数が殺到してスケート場ならぬ避暑地になりかねないからでしょうか?何れにせよ、青島市民にとってスケートはまだ高値のスポーツであることは間違いありません。

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皆既日食

2009-07-19 17:23:23 | 生活一般
ご存知の通り7月22日は皆既日食。
日本でみられる場所は限られていますが、中国ではかなり広範囲で見られます。
その場所と時間帯が某所に掲載されていたのでご紹介します。

食亏:欠け始め
全食始:皆既日食開始
食甚:最も皆既な状態
全食终:皆既終了
复圆:元通りまん丸になった状態


地名 食亏    全食始  食甚  全食终  复圆
上海 8:23:25  9:36:44  9:39:16 9:41:49  11:01:36
重庆 8:07:54  9:12:59  9:15:08  9:17:17  10:30:34
苏州 8:22:21  9:35:13  9:37:41  9:40:10  10:59:41
杭州 8:21:26  9:34:11  9:36:55 9:39:40  10:59:21
嘉兴 8:22:20  9:35:01  9:37:59 9:40:57  11:00:21
合肥 8:18:39  9:30:48  9:31:48  9:32:49  10:52:07
铜陵 8:18:49  9:29:47  9:32:39  9:35:31  10:53:46
武汉 8:14:53  9:23:56  9:26:39  9:29:24  10:46:15
宜昌 8:12:11  9:19:27 9:22:07  9:24:48  10:40:01
成都 8:07:05  9:11:06 9:12:47  9:14:29  10:26:22
乐山 8:06:15  9:09:31 9:11:54 9:14:19  10:25:38

ご覧のブラウザで文字化けしていたらごめんなさい。


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手前味噌

2009-07-13 23:52:26 | 世相
新疆ウイグル自治区の事件について中国一般民衆はどう考えているのだろうか?
残念ながらここ日本に居ては中国の友人に面と向かって尋ねることもできません。メールや電話は当局がその気になればいとも容易く検閲できるから。
ネット上では自称愛国主義者(私に言わせれば主観的にそう思っているだけ)は過激な発言をしているが、ごく一般市民の感情としては、チベットも含めあんな煩わしい奴らは好きなように独立させればいい….と思っているはずです。
でも中共からすれば新彊・チベット・内モンゴル・広西少数民族自治区は、地政学的には万里の長城的な存在価値、経済的には豊富な地下資源、そして何より清朝時代に確保したテリトリーを一寸たりとも失うことは恥辱であるという言わば呪縛から手段を選ばず死守すべき領土なのでしょう。
こんな記事を堂々と掲載して自らの正当性を主張しています。
中国少数民族問題研究で著名な専門家、アメリカのグランドニーは、新彊ウイグル自治区ウルムチ市の7.5暴力犯罪事件について、アメリカの対外関係委員会(正体不明?)の取材に対し次のように評論している:「中国の少数民族対策はかなり進歩的である」と。
更に同教授は、現在非常に多くのデマがあり、中国政府の少数民族に対する民族政策には経済的差別や新彊での移民政策(漢民族をマジョリティーとするための)を謀り当地民族の結束を変えようとしていると批判するものさえある。ところが実際のところ、中国政府は終始就業面などで少数民族に配慮しており、この種の政策はかなりすぐれている。政府は新疆ウイグル自治区では漢語・ウイグル語両言語での教育や信仰の自由を保障し良好な教育機会を提供している。
....こういうのを「老王卖瓜,自卖自夸」って言うのでしょう。


就業面での配慮や教育機会の提供云々なんて枝葉末節のことであり、要は根本的な問題を忘れているわけです。歴史的にみても他人の土地に居座っているってことを!
帝国主義時代に比べ平時のやり方が多少穏便になったに過ぎません。ひとたび事起これば武力鎮圧。
戦前日本の東北三省、朝鮮半島、台湾に対する植民地経営と大差ないじゃないですか?

これだから中国(そこに住む普通の人たち)は好きだけど、中共は大嫌い!

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青島にMini Stop 1号店オープン

2009-07-11 23:58:13 | 経済
先日7月上旬、青島に日本のMini Stop1号店がオープンしました。
青島にはコンビニ(中国語では便利店:そのまんまの意味ですね)がすでに3000軒もあるそうですが、わたしの実感では所謂よろず屋に毛の生えた規模の店ばかりで、品揃えや陳列、接客は日本のコンビニには遠く及ばないように思います。
 
青島には元々イオン系のジャスコやマイカルなどの大型商業店舗があるのですが、日系のコンビニは一つもありませんでした。
マイカルの人気はいまひとつですが、ジャスコは大盛況で土日ともなると駐車するのに一苦労。そんなジャスコの認知度とコンビニ空白地帯にイオングループが着目したのでしょう。計画では5年以内に200店舗開店を掲げています。

日本では24時間営業のコンビニなんか珍しくもないのですが、本格的?なのは初めてとあって新聞ネタになり取扱商品などが紹介されています。品目は日本と同様なので逐一訳するまでもありませんが、日本ではお約束の「おでん(中国語で関東煮)」があることは記しておかなければならないでしょう。その他電気水道電話代の支払いもできるそうです。

北京や上海には既にセブンイレブンやローソンがたくさんありますが、Mini Stopが青島市民に受け入れられるか否か。青島の生活は先の大都市ほどスピード感が無いからなあ。まあそれが青島の良さでもあるんですけど。
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青島の海開き

2009-07-05 15:24:59 | 生活一般

第一海水浴場:旧繁華街「中山路」から車で10分


桟橋海水浴場:同「中山路」から徒歩数分


青島には数ヶ所海水浴場がありまして、どこも市の中心から車で30分以内にいける場所にあります。

どちらも地元の人だけでなく、生まれて初めて海を見た内陸部の観光客がはしゃぎ回っています。
昨日土曜日はこの夏海開きしてから最初の休日、どの海水浴場も大勢の市民と観光客で賑わったようで、その人数10万人と報道されています。

青島の海水浴のお作法は概ね日本と同じです。ただ日本のような民営の海の家が少ないので、公営の有料更衣所を使います。着ていた服を預かってくれる場所やコインロッカーはないはずなので、家族や友人が交代で見張っていなければなりません。サメ用の防護網を張っている海水浴場もあるし、監視員や救護室もあるので、それなりに安全面への配慮はあります。水質はどうかと問われると、「???、まあ一日泳いだくらいで死ぬことはないと思うよ。」ってところでしょうか。
何しろ市街地から数分で地の利があるってことは、当然生活排水が流れ込んで来るわけで。市街地と海岸線の間には一ヶ所も排水処理場がないはずなので推して知るべしでしょう。

私は市街地から東に車で30分くらいの「石老人海水浴場」で泳いだことがあります。化学的な検査をしたわけではないので見た感じの水質は関東地方たとえると江ノ島くらいかな。夏も終わりに近く赤トンボがたくさん飛んでおり、海から上がって着替えると海水パンツの中は粉々になったトンボの羽でいっぱい。パンツの中の小弟弟(シャオ・ディディ)も羽まみれ。慌ててシャワーで洗い流した記憶があります。
また膠州湾対岸の経済開発区「黄島」にも海水浴場が何ヶ所かあり、こちらは水質・砂浜共にかなりきれい。人も比較的少ないのでパラソルでも借りればそれなりの気分が味わえます。

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義務教育12年?

2009-06-19 22:56:30 | 教育
北京晩報が18日報じたところによると、市政教委員は北京は高校教育義務化を率先すべきと提案。市教育委員会はこの提案に対して、「2010年北京12年義務教育実施の実行性についての研究報告」を表明。北京市は2010年から12年義務教育が実行可能であるが、その時期についてはまだ検討中と述べている。
 市教育委員会によると、北京市の高校進学率は98%前後を保っており、基本的には高校教育が普及しているのだが、高校を義務教育の範疇とすればそれは「12年教育無料化」となり、これが政策決定の鍵となっている。経済上、高校教育を受けがたい子女に対しては既に優遇ないしは減免の措置が取られており、事実上、これらの子女に対しては12年の教育が無料化されていると言っている。
(ハッキリとは言わないが、要は金に困っていない家庭の生徒まで無料で高校に行かせる必要はないと言いたいのでしょう。)


時期は今年4月と少し時間を遡りますが、教育部(日本の文部科学省に相当)も12年義務教育は中国の国力には合致しないとして、現在の9年教育を堅持する意見を出しています。何しろ現在の義務教育の重点目標が、西部地区(新彊ウイグル自治区やチベット自治区)の9年義務教育普及や文盲青少年の一掃なんてレベルですから、高校教育の義務化なんて可笑しくて検討する気にもならないのでしょう。
教育部部長(大臣)は、こう言っています。
「わが国はまだ発展途上国であり、教育実施レベルの目標を過度に高く定めることはできない。わが国の教育能力は相対的にはまだ低いのだから。」
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海湾大橋

2009-06-08 23:05:00 | 生活一般
海湾大橋:
右の写真は青島の膠州湾に建設中の「海湾大橋」。
(小さくてごめんなさい。クリックすれば多少おおきくなるかも)

総全長35.4キロメートル、海上部分が27キロメートル。橋上は双方6車線、高速道路部分は8車線。設計走行速度は時速80キロ。竣工2010年の予定で、完成後は青島と黄島の距離が30キロ・時間にして20分短縮され、湾岸交通の要として期待されている。

確か同湾の海底トンネルの計画もあったはず。ローカルスタッフが言っていたけど、お偉いさんは箱物建設が大好き。「あの道は、あのダムは、あの橋は俺が作ったんだ。」と後世に伝えたいんだとか。どこの政治家も似たり寄ったりです。
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北京地下鉄が女性専用車両の導入を検討

2009-06-06 16:01:01 | 世相
久々の更新です。最近おもしろい話題もないので。といってもこの話題も面白くないですけど。
なぜ取り上げたかと言うと、数年前一時帰国した際に、女性専用車両の存在に気づかず乗車してしまったことがあるからです。
何だか妙な視線を感じるので変だなあと辺りを見回すこと暫し。突然男性客が自分一人しかいないことに気づき、慌てて次の駅で車両を乗り換えたのでした。



北京市地下鉄運営公司と市政協委員は座談会の席上、地下鉄1号線(天安門を中心に市内を東西に走る路線)と2号線(市内中心部の環状線)でテスト導入を検討中と発表。

地下鉄運営公司によると、地下鉄1号線は1日延べ125万人が利用、車両乗車率は120%でその49%が女性だそうです。従って「特殊車両」を設けることは、現在の輸送能力に多大なマイナスの影響を与えかねないと危惧しています。
又世界的に見ても女性専用車両を導入している都市はたったの9都市だけで、宗教上の理由から男女を分離乗車させているカイロ・テヘランや、東京・大阪・名古屋・ソウルなど女性通勤客が比較的少ないが痴漢行為が問題となっている都市であり、北京の地下鉄とは事情が異なるとあまり乗り気ではなさそうです。

一方、政協委員は当面夜10時以降でのテスト運行を主張。日本人からするとなぜそんなに遅い時間から?と疑問に思いますが、これには独特の事情があるのです。
1号線周辺には大型商業施設(デパートや大型モール)が多く、そこで働く販売員のほとんどが女性で、夜10時デパート閉店後帰宅の足として地下鉄を利用する人が大多数。
そう、都市部の大型商業施設はかなり遅い時間まで営業しており、9時10時は当たり前なのです。それにさすがに夜10時以降であればラッシュの時間帯も過ぎているから輸送能力への影響も少ないだろうとしています。(んー、だったら試行してもあまり意味が無いような?)

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