ゆっくりのんびり市町村廻り

何年かかるか、もしかしたらできないかもしれないけど、日本の全市区町村の制覇を目指して頑張ってみる!

55日目 復興を祈る~飯舘

2013-08-31 01:15:22 | 南東北
2013年7月14日(日)


普段の投稿はわりとさっさと書き上げる事ができるのですが、今回は最初から何をどう書いていいのか分からず、しばらく途方に暮れていました。

それは、未来の見えづらい場所だったからなのかも知れません・・・

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「道の駅そうま」からは海と別れ、山間部の方に走ります。

↓県道268号線を走っている時に見つけた古民家



単なる民家と思いきや、何と郵便局でもあったとはブッたまげました!

↓飯舘(いいたて)村に入るといきなり現れる真野ダムと湖



「はやま湖」とも呼ばれ、釣りの名所らしいです。
さぞ、秋は紅葉で綺麗でしょう。

↓山を越えて下りてくると、荒れ果てた田畑と人気のない集落が姿を見せます。





村に入って人の姿を見たのは、草刈りしていたこのお方とその奥さんらしき人、宅配便の運転手さん3人だけ。

(292)福島県相馬郡飯舘村(むら)役場
この村は、東北地方太平洋沖地震での揺れによる被害は大したものではないようでしたが、原発事故によってとんでもない影響を受けてしまったことは皆さんご存知だと思います。

役場内での17時35分時点での放射線量→
1時間あたり0.59マイクロシーベルト。
えっ?こんなに低いの?というのが最初の感想。
役場周辺を入念に除染したからか?と穿った見方をしてしまいます。

未だに閉鎖が解除されない役場横にあるポスト→

役場は「伊丹沢地区」という場所にあり、「居住制限地域」に当たるので、一時帰宅だけができ、住むこと(宿泊)はできません。
でも、このお盆は家に泊まる事が認められたようです。

静まり返った役場近辺を歩いてみます。




自動車はごくたまに走る、パトロールのような事をしている人らしきがほんの数人歩いていただけというのに、役場前の「いいたて活性化センターいちばん館」の駐車場にはたくさんの車が止まっています。
これはどういう事なのであろう?

草ボーボーのグラウンド→

↓庭も道路も草が伸び放題


←珍しく単車が走り去る




これまで、多くの田舎に行きまして、人を見ない会わないというのは結構あったのですが、それでも人の生活の息吹は感じられました。
でもここは全くそれが感じられない!
廃墟ではなく、新しい立派な家が何軒も立ち並んでいるだけ、ある種、不気味な空間です。
この時間、家の掃除に来ていたらしきが一軒あったのみでした。

↓留守の家にいた犬。もしかしたら、避難所には連れていけないのかも知れない。

私を見てからずっと吠えていたのですが、私を威嚇しているというより、何だか悲痛な叫びに感じて、いたたまれなくなりました(涙)。

↓県道12号線の様子



お店は閉店したままの状態になっています。

果たして以前のような姿をいつになったら取り戻せるのか、津波被災地以上に難しい問題である事を、短い時間しかいなかったのに偉そうですが、実際に来てみて改めて痛感させられました。
そして、私、というより、我々は、飯舘村の為に一体何をすればいいのだろう?

↓参考・カッコしてあるのはこれまで行ったところ
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