鎌倉・建長寺を訪ねて

晩秋の晴れた一日、鎌倉の古刹・建長寺を訪れました。
北鎌倉の駅を降り行けば知らぬ間に新しいカフェなども出来ていて何度訪れても新鮮な心持ちです。
横須賀線の線路際では、すすきの穂が秋の日差しに映え電車が起こした風に揺られていました。
鎌倉学園の生徒の集団とすれ違いながら歩く事15分、総門を潜れば中国宋時代の禅宗寺院を模したとされる荘厳な伽藍が出迎えてくれます。
いずれも重要文化財に指定されている三門、仏殿、法堂を巡り地蔵菩薩や千手観音にお参りし、名勝史跡の庭園を見渡せば全山深紅と言うにはまだ早いけれど紅葉が色付き懐深き禅寺を彩っていました。
また、国宝となっている梵鐘の傍らには1895年に夏目漱石が「鐘つけば銀杏ちるなり建長寺」と句をしたためそれを参考にして正岡子規が「柿喰えば…」の句を詠んだという逸話が記されています。
意外な発見も味わえた一日となりました。