まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ  249 「似て非なる基板」の、またもや改良

2015年07月18日 | Weblog

 

 まだやっているのかといわれそうですが、気になる事はすべて試す主義なので、だめもとだろうと試してみる事にしました。

多くというか、ほとんどのYAHA系のハイブリッドヘッドホンアンプの真空管はゼロバイアス、つまりグリッドからGNDに抵抗で

落としています。

でも、真空管はどちらかといえばグリッドはマイナス側で動作するので、それならバイアスをマイナスにしてしまえばいいじゃないかという事ですが、

アルトイズ缶に納めようとするといろいろと制約が出てきます。

 簡単、かつ、ノイズを出さずにマイナス電源が得られないかとずっと考えていました。

昇圧回路を別に組むとなると、入らないことはないですが、非常に手間がかかりますし、ノイズの問題が発生します。

 

ふと別のデータシートをみていて面白い回路に出くわしました。

1Vから9V、そして-10Vの推奨回路なるものがありました。

なんと昇圧用のコイルのところから、コンデンサを介してパルスを取り出し、ダイオード2本で整流してマイナス電圧を作るという方法でした。

 

なるほどという事で試作してみました。

 

画面の左上が試作でした。まさにモヤシ配線のバラックながら、トランジスタを使ったリプルフィルタも付けているので

聴感上ノイズが増えた感じはありませんでした。

 基板は・・・このところのパワーダウンが響いてさっぱり自作基板の製造にも支障をきたしていましたが、好都合な事に

従兄弟達が興味を示してくれたのでノウハウを提供して試作してもらう事にしました。

初めて作るのですから出来不出来はいえませんが、使える物ができましたので法事に行くついでに取ってきました。

そして作ったのが画面下の基板です。

バラック配線をそのままいれかえて・・・昇圧後に、ほぼ-10Vの電圧が出ています。

そしてリプルフィルタを通し、LCフィルタを通し、半固定抵抗で0Vから-1.5Vまで可変できるようにしておきました。

 

さて実験です。先のバラックでは問題なく動作していたので、無理やり組み込む事にしました。

 

画面右側に新たな基板をつけましたが、真下には+12Vの昇圧回路がいるので、輻射ノイズが心配されましたが、

聴感上では何ら問題ない様子でした。

あとは、グリッドへの配線が問題となりました。どこを這わすか。いくつか考えましたが、電池ボックスの淵をとおり

コンデンサの間を通して、1MΩの抵抗をGNDから浮かし、あまっていた細い片面基板を小さく切り、そこに抵抗2本ともどもつけて

マイナス電圧の配線をつけました。

 

いやぁいい音がしています。サブミニチュア管ってこんなにいい音がするものだったのですね。

今まで何だったのだろうか、といった感じですし、性能を生かしていなかったのかと改めて反省しました。

肝心のマイナスバイアスですが、なんと-0.3Vあたりが聞いた感じでは良い様子でした。

プレート電圧が8V程度なので、そもそも性能云々といえない状況なのですが、よく動いているものだと感心するばかりです。

 

 

 


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