退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「『愛人』であること」について

2016-11-20 02:43:51 | Weblog
雨のちくもり。案外過ごしやすい。

橋本勝「聖シネマ 映画は人でなし達のユートピアである」を読む。

ほぼ40年前の作品で著者は当時ATGのパンフレットを書いていた模様。
観たことのある映画が多いのでその見方になるほどという感じ。

有象無象の人間たちがワサワサ集まって描かれているイラストは
全体に「怪奇風味」で「70年代らしい」と思わされるような。

老舗バーのマスターがいかにも好みそうな内容で(先週彼から借りたもの)
「人でなし」とは「戦争や性や貧困に『狂う』人々」だと思って結構。

採り上げられている作品を少し紹介しておこう。

ベルイマン「第七の封印」(’56)ポランスキー「反撥」(’64)ワイラー「コレクター」(’65)
大島渚「少年」(’68)フェリーニ「道」(’64)ヴィスコンティ「ベニスに死す」(’71)など。

トリュフォー、ゴダール、ペキンパー、パゾリーニ、溝口、ブニュエル、ルノワール。
今となってはいずれも「クラシック」でチャップリンとキートンの名前も。

いまだに「現役」なのはゴダールとポランスキーのみ。
というより彼らが「現役」であり続けていることに驚くべきか。

前者が86で後者は83。
本作に出てこないクリント・イーストウッドはゴダールと同じ年齢。

ポルトガルのマノエル・オリヴェイラが105歳で遺作を撮り106歳で去年亡くなったことを思えば
彼らでさえ「洟垂れ小僧」になるかもしれない「事実」よ。

「観たいと思っている作品」の数は少なくないのに
このところどうも落ち着いて観る気になれず。

今宵もグズグズと過ごすことに。
「映画の愛人」としては仕方のないことだと観念する。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「圧倒的なもの三つ」について | トップ | 「小さな幸せと不幸」について »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL