退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

色はとりどりに

2010-08-28 01:48:35 | Weblog
快晴。暑さはぶり返すのか。

ペーター・スローターダイク「大衆の侮蔑」を読む。

すべての者を自分と同じ高さに引き下げながら
「身近な者」を「英雄」として「個人崇拝」するのが「大衆」らしい。

ヒトラーが受け入れられたのは
「大衆の本質」を「代理=表象」していたからだと。

たとえば「炎上」などという現象も
「祭り」や「デモ」で暴れられない者たちが「安全」に楽しむイベントなのだろう。

ある種の「ガス抜き」としての機能を果たすこともあるのだろうが
その心性は到底「まとも」とは言いがたいことも確かで。

本書に引用されているカネッティ「大衆と力」には
「突然、全てが人間たちで真っ黒になるのだ」とある模様。

人が生きる上での「平等」は守られるべきだけれど
「垂直なもの」を何でも「水平なもの」にするのがいいかどうかは別。

圧倒的なものがこの世界にはさまざまに存在する。
その彩りの素晴らしさは知っていた方がいいと思うのだが如何。
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