退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「かわいさ」の向こう側について

2011-01-28 02:36:49 | Weblog
晴れ。夜に冷える。

アン・アリスン「菊とポケモン グローバル化する日本の文化力」を途中まで読む。

「恐竜戦隊ジュウレンジャー(アメリカ名「マイティ・モーフィン・レンジャー)」「セーラームーン」
「たまごっち」「ポケモン」などが1990年代にアメリカでウケた理由とその受容の歴史についての本。

いわゆる「クール・ジャパン」として評価されているものについてのあれこれ。
今だとNHKの「カワイイTV」あたりで採り上げられているもののちょいと前を扱ったもの。

「かわいい」という言葉の中身は案外複雑で
「をかし」「あはれ」など古典の言葉に近い雰囲気がある。

ただ基本的に「無害」でありつつ「心を和ませる」存在をそう呼ぶことだけはわかる。
そうしたモノが「ウケる理由」は相変わらずの「疎外感」だったりするけれど。

他人が自分が望むものを常に与えてくれるわけではないのは「当然」で
その「当然」が「常に与えてくれるモノ」を「身近」に求めさせるのか。

それはある種の「八百万の神」であり
著者は「テクノ・アニミズム」という言葉で表現したりしている。

「変身」するレンジャーと「チームプレー」、
「力強くなくてもヒーロー(ヒロイン)になれる」という「変様」のあり方も「珍しい」のか。

「変身シーン」にこだわる日本と
「日常シーン」にこだわるアメリカとの違いも興味深く。

後半が楽しみだけれど
本書の内容をきちんとお伝えできるかどうかは不安なままということで。
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