退屈日記

とりあえず日々のつれづれを。

「辞書屋と英国風味」について

2016-10-14 02:41:32 | Weblog
晴れ。おだやか。

田澤耕「<辞書屋>列伝 言葉に憑かれた人びと」を読む。

副題にある通り「辞書を作る人びと」はある種の狂気を帯びる模様。
「オックスフォード英語辞典(OED)」「ヘブライ語大辞典」「カタルーニャ語辞典」

「カタルーニャ語・バレンシア語・バレアルス語辞典」「言海」
「西日辞典」「スペイン語用法辞典」あるいはウェブスターとヘボンなど。

それぞれに興味深いエピソードがあるものの詳細は本書まで。
個人的には「用法」がたくさん載っているものがいいと思う。

文法そのものは大して難しくないし例文を知っていればある程度使える。
「実用的」であるかどうかがおそらくは一番重要なはずなので。

言葉の背後には生活や文化がある。
そしてそうした「歴史」は生まれては消える。

アルフレッド・ヒッチコック「バルカン超特急」(’38)を再見。

デイム・メイ・ウィッティのいかにもな「英国の老婦人」と
クリケットのことしか頭にない同じく「英国紳士二人組」が素敵。

原題「The Lady Vanishes(淑女消失)」と原作「The Wheel Spins(車輪は回る)」との違いにふむふむ。
「バンドリカ」という架空の国や言語が出てくる。

作品に「厚味」を加える脇役たちの顔や雰囲気よ。
自分が会ったはずの老婦人の存在をみんなが否定する「コワさ」も忘れずに。

ラストで主人公が結婚するはずだった相手から「消える」。
それがタイトルにかかっていることも覚えておこう。

「体操していれば効き目が薄れるクスリ」に笑う。
「平和主義」の弁護士の「結末」から監督の「好き嫌い」も。

本作でも冒頭にミニチュアが登場。
「ハイヒールを履いた修道女」も「英国人」であるのだからまさに「英国風味満載」の傑作を是非。
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