プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

阿部良男

2017-03-20 15:34:51 | 日記
1974年

太平洋ライオンズから阪神に移った阿部外野手が、二十九日、甲子園球場で練習しているナインに合流した。福岡市のトレーニングセンターで体を強化していたとはいえ、広々としたグラウンドでの始動は感じがまったく違う。ましてや新天地のライバルを目の前にすれば自然に気合もはいる。強化体操、ランニングと取り組む顔にそのファイトがにじみ出ていた。「福岡でかなり動いてきたつもりだが、みんなと一緒にやるとやはりきつい。それにライオンズ時代はランニングが主体の練習だったが、阪神は体操の時間が多い。しんどい体操だし苦しいですね」トレーニング方法の違いに戸惑ってはいたが、佳代夫人と今月の四日に誕生したばかりの幸恵ちゃんに飛躍を誓って、前日、大阪入りしたばかり。きびしい練習にも歯をくいしばってがんばっていた。その表情には今シーズンにかける意気込みもあらわれていた。「もうしばらく福岡へ帰ることはないでしょう。合宿に荷物が届くまでは姉のところから球場通いしますが、外野の一角を目標に勝負してみます」この日は、田淵、藤田平、上田らがゴルフで欠席したため、主力との顔合わせはなかったが「心機一転に」と買い込んだ赤い新しいグラブを手に「なにか目だつことをしないと忘れられるといけないからね」と冗談をいっていた。練習後の顔色はよく、体調は万全のようだ。こんな阿部の印象を梅本トレーニングコーチは「体はナマっていないし、動きはなかなかいい。まだ一日だけで評価は出来ないが、バネもあるし、かなりやりそうだ。期待してもいいんやないかな」といっていた。トレーニング初参加で阿部のシャープな動きは早くも目にとまった。だが、きびしい戦いはこれからである。彼の実力、立場からみても勝負はキャンプからオープン戦にかけての二ヶ月間だ。左腕攻略が優勝のカギを握っている阪神。左投手を得意とする阿部には明るい材料が待っている。
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