プロ野球 OB投手資料ブログ

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無徒史朗

2017-04-29 12:24:03 | 日記
1967年

快進撃をつづけるアトムズ・・。原動力はもちろんJR砲であり、投手陣の立ち直りだ。だが、それだけでは完全ではない。いぶし銀のような脇役が、必ずいるものだ。アトムズの場合は、それが無徒だった。村田が、こんなことをいった。「無徒って、ものすごい腕前をもった傭兵って感じだよ。マウンド上で、じっとみてたら、打たれるような気がしない平凡な打者なんだ。ところがどっかい、こいつが大将の首をかっさらっていく・・・」今シーズン、代打ばかりで16打数5安打、二塁打1本、本塁打も1本。打率3割1分3厘は、レギュラー選手ならゆうに4割以上の打率と同じだ。「オレは守備はへたくそ。バット一本に自分の人生をかける。いまのプロ野球には、こんな男がひとりくらい、いてもいいんじゃないですか」定位置獲得だけを目ざす、優等生選手の多いなかで、異色な存在だ。飯田監督は、話が無徒のことになると、舌がよく回りだす。「昨年から、代打男に仕立てようと思っていたんだ。夢がやっと実現したよ。あの根性、戦局を自分のハダで分析する能力・・・。得がたいバッターだ」春のオープン戦で、サンケイが南海と対戦したとき、無徒は、鶴岡監督に、こっぴどくしかられた。「おまえらを、東京へ遊ばしに行かせたんやないぞ、ボヤボヤするな・・・」一瞬、無徒はムッとしたらしい。ことしの湯之元キャンプで、どれだけの気合いをいれて練習に打ち込んだか、鶴岡監督は知らなかった。「一年目は、セ・リーグの投手のタマにとまどった。だけど、ことしは、すんなりと引っ込めない。オレだって、プロ入り五年目。クビになるかどうかの境目だもの」現在、2試合連続代打でのヒットをとばしている。無徒の記憶では、7試合、つづけて塁に出たことがある。「代打というのは、いいですね」とうそぶくだけであって、度胸は満点。ニックネームはイモ。にきびのあとだらけの顔がジャガイモそっくりなところからつけられた。そのことをひやかすと、本気になって怒り出す。生一本で、いちずな生き方が、代打というむずかしい仕事を、やりとげさせるのだろう。大阪・大倉高出身、四十年に南海から移籍、右投げ左打ちの内野手。
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