プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

的場裕剛

2017-04-25 16:17:35 | 日記
1962年

ネット裏の記者席でみていた森代表がからだをのり出して「ウム・・・」とタメ息をついた。「うまい。高校を出たばかりの新人とは思えないね・・・」一回的場が幸田のウイニング・ショット落ちる球をみごとに左前安打したときである。1㍍70、65㌔、プロの外野手としては小柄な方だ。的場が銚子キャンプの紅白試合でデビューした十二日、そのシャープな握りをみた岩本がいった。「野球のセンスを生まれながらにして持っているんだ。あと一寸(3センチ)でも身長があるか、内野ができたらな・・・」的場はその前夜、三原監督からも「おまえ、内野の経験はあるのか」と聞かれたそうだ。「西鉄の高倉の若いときに似ている」と的場の実戦的なバッティングを買っている三原監督も、桑田が負傷したあとだけになんとかその力を内野で生かす道はないかと考えたらしい。的場は茨城県取手一中時代は投手だったが、法政二高にはいってからはずっと外野だった。中堅手、八番打者としてスタートした的場は毎試合確実に安打を1本出して、いまは一組の五番にあがっている。「まだ練習は十分できていないようだが、一打席ごとにうまくなっていく。野球根性があるんだな」森や近藤(和)も的場に注目しはじめた。「柴田が本格的なカーブ・ピッチングをやり出したというし、是久も三塁に抜てきされそうだし、ボヤボヤしていると、ぼくだけおいていかれますからね」同じ田丸学校でしのぎをけずった柴田(巨人)と是久(東映)へのライバル意識は大変なもの。大洋は右翼森、中堅近藤(和)ときまっているが、左翼はまだ確答が出ていない。的場が体力的なハンディを克服して金光、黒木、長田らの競争にわりこんでいけるかどうかみものだ。
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