プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

七森由康

2016-12-07 18:56:12 | 日記
1964年

七森は本格派の投手ではない。どっちかといえば変型投手。いわゆるミラクル投手だ。バック・スイングのトップでリストが他の投手より早くかえってしまう。そのために七森と初めて顔を合わせる打者はタイミングが合わない。打者が七森のモーションに慣れるまでにはかなり時間がかかる。これだけでも投手にとって相当有利なのだが、七森の場合はまだこれにおまけがつくのである。一風変わったモーションからくり出す球はカーブもスイフトもなかなかストライク・ゾーンにはいってこない。六回途中まで投げて百二球。ボールがくるかと思うとストライク。そのストライクもゆるくまがり落ちるカーブが続くと思えば、突如打者の手元で小さく変化する球がくるといったぐあいで、打者は予想がつかず、カウントで打ち気に出ることができない。七森は六回二死後、四球二つを続けて打者阿南のとき城之内と交代させられたが、投げさせればまだ投げられたと思う。七森のピンチは勝利投手を意識する五回にくるのではないかと思ったけれど、うまく逃げた。動揺もせずに五回を投げ抜けるあたり、いい度胸の持ち主のようだ。性格的には藤田、宮田につぐものをもっているかもしれない。左投手が伊藤一人で困っていた巨人にとって七森の台頭は大いに助かるのではないか。モーションとボールの多いのが七森の特徴だ。監督の使いにくい型の投手であるが、結構役立つだろう。城之内は張り切ってはいても気持ちだけでピッチングはその気持ちほどよくない。投球のテンポに変化がなく、打者に調子を合わされやすい。走者が出るとモーションが小さくなる。もっとゆっくりした気持ちで投げられないものだろうか。また伊藤が一死満塁に投ゴロをとって一塁に投げたが、伊藤ほどのベテランが満塁であることを忘れるようではお話にならない。チーム全体がモタついていて、はっきりした勝ち方のできないときは、まず投手が立ち直らなくてはならないのだ。この日の伊藤の凡プレーは罰金ものであった。
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