プロ野球 OB投手資料ブログ

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林健造

2016-12-07 20:28:57 | 日記
1966年

板東が出てきてから三原監督はナインに二つの仕事をなんどもくりかえしていた。①板東は速球でグングン押してきている。それにマトをしぼって気遅れせずに向かっていけ②ゴロは打たずにフライをあげるようにしろ。いい角度でとべば風のあと押しできっとスタンドにはいる。九回、林が放ったサヨナラ・ホーマーは三原監督のこの二つのアドバイスをそのまま生かしたものだった。三試合連続ホーマーというはなれわざをみごとにやってのけた林はいう。「2-0と追い込まれたんで、高めの速球にだけはつられないように注意した。ねらい球はもちろんまっすぐ。きょうの板東さんは気負い込んで速球で押してきましたからね」その速球に、八回から九回にかけて大洋はたてつづけに4三振をとられている。しかもこの林の劇的な一発が出る直前にも、ベテラン近藤和があっさり三振しているのだ。「林という選手は少々のことには動じないず太い神経をもっている。だから、こういう選手はみんながダメなときにとてつもないことをやりうち要素を持っている。松原とともに近い将来必ず大洋の中軸を打つ打者になるでしょう」林の持つプラス・アルファを見込んでこういいつづけてきた三原監督は試合後、会心の笑みを浮かべた。林のもうひとつの特性は二塁、遊撃、三塁、外野とどこでもこなせることだ。そして、この特性が激しくコマを動かす三原監督の好みともまた一致している。「どこが一番自信があるかって?自信はありませんが、どこだって出してもらえれば楽しいですよ」あっさり楽しいというところは、いかにも万事におうような林らしい。昨年は九十八試合に出て打率二割五分九厘、4ホーマー、15打点だったが、大物の片りんだけは示していた。七月八日の札幌での対巨人十四回戦、延長十一回、高橋明から中堅バック・スクリーンに決勝ホーマーをたたいている。しかもこれがプロ入り初ホーマー。そのころからただものではなかったらしい。報道陣にかこまれた林をみて、ナインはただ「たまげた」「たまげた」とくり返していた。
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