プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

池田英俊

2016-11-12 08:40:26 | 日記
1963年

白石監督は顔をクシャクシャにして池田の完投勝利を喜んだ。「大石が疲労から右ヒジを痛め(筋肉炎)池田もヒジがだるいといっているし・・・。この中日戦では投げるヤツがいなかった」こんな事情にもかかわらず「いつも勝率を五割にしておきたい」という悲願をもっている白石監督が池田をムリに使ったのだから喜びも当然だ。「五日も休めば右ヒジもなんとかいうことをきくでしょう」と終了後池田は笑っていた。これで早くも今シーズン3勝目。昨年ノンプロ八幡製鉄から広島に入団、速球よりも変化球を得意としているため、プロでは通用しないだろうとウワサされたが、16勝16敗で大石についで貴重な存在となった。「きょうはぼくの持ち味を生かせなかった。カーブの切れが悪く、シュートでどうにか九回までもったようなもの。まあ、いいできとは決していえませんな。ほんとうに持ち味がなかった」持ち味を強調するあたり池田は技巧派であることを誇りにしているようだ。答えも落ちついたサビのある声で、まるでベテランの感じ。「マーシャルの本塁打?フォークボールのすっぽ抜けです。まったくヒヤ汗の出るピッチングだった。バックの好守にすくわれたんですよ」ここで色の黒い顔をニコッとさせてテレた。ニックネームとはインドのカラスもちろん顔の黒さから付けられたが、どうしてインドでなければならないのだろうか。「なんとなく哲学者の感じがするでしょう。ふだんも静かな生活を送っており、聖人のようなタイプだからな」と竹内マネは説明した。「右ヒジは明大時代にも一度痛めており、まあ慢性といえるでしょう」(福永トレーナー)ということ。「それをカバーしてこれだけのピッチングができるのだからそのへんのカラスとは全然違うよ」同じく色の濃い白石監督の目には、能あるタカにうつるとみえ相好をくずして池田をほめる。バスに乗る池田は「昨年、中日に3連敗しているので・・・」初めて勝利の喜びをかみしめた。
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