プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

井洋雄

2017-03-20 13:32:39 | 日記
1958年

日鉄二瀬のエース井洋雄投手(21)の入団は広島カープにとってことし最大の収穫だった。ノンプロで技巧派ナンバーワンの定評ある井は、夏の都市対抗では久慈賞に輝き、今秋の産業対抗大会で優勝投手となり有終の美を飾った。濟々黌から日鉄二瀬に入社、わずか二年半でノンプロ球界屈指の巧投手にのし上がった。頭脳的ピッチングとプレート度胸は見あげたもの。経験、技術ともに信頼できる。ピッチングはいわゆる頭脳投法だが、これは彼の体力からきたもので、1㍍75の身長に反し体重はわずか65・5㌔と軽量だ。体力の消耗が激しい投手としてはいささかものたりないウエイト。巨人の藤田投手に似かよったからだつき、やや球は軽いが、最大の武器は外角に決まるカーブと快速球だ。またその球のコントロールがよく威力を増している。いわゆるウイニング・ショットとなるわけで、配球の妙は抜群。しかし欠点はある。シュートに力がなく、またときたま大きくくずれることだ。スタミナ不足にも起因しているようだ。ノンプロの三井田川炭鉱の野口正明監督がいっているように「調子のいいときは手がつけられない。彼の長所は外角球のスピードとコントロール、シュートに研究の余地があるが、打者との駆け引きなど新鋭とは思えない。欲をいえばバネがほしい。十五、六勝はできる」しかし藤田同様球が軽い。これとスタミナが井投手の課題となろう。長身から外角低目いっぱいをつく速球はカミソリのような切れ味がある。オーバーハンドからスムーズなフォームだから角度もあるわけだ。ノンプロからプロ入りしたなかでは北川(日本ビールー国鉄)と肩を並べる存在だ。同僚の江藤捕手とともに今月で日鉄二瀬を退社するが「家庭の事情で大学志望をとりやめたが、いずれにしろプロ入りする決意には変わりなかった。幸い二瀬の濃人監督の暖かい指導で、一人前としてあつかってもらえるようになり、こんなうれしいことはない。この恩に報いるにはまず、プロ入り第一歩の新人王を獲得することだと思っている。希望はできるだけ大きく持ちたいですよ」と喜びを語った。
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