HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

INLAWS AND OUTLAWS

2017-05-14 17:06:27 | ROCK

掲載写真は昨年リリースされたテリー・ドーランの未発表アルバム「TERRY DOLAN」。
72年に録音されながら昨年までリリースされることがなかった盤である。

私はテリー・ドーランのことは何一つ知らなかったのだが、参加しているミュージシャンの
名前を見て購入することにした。アルバムとして世に出す際はA面として予定されていた
であろう4曲のアレンジャー兼プロデューサーはニッキー・ホプキンス。勿論、その4曲で
ピアノを弾いている。バック・コーラスを担当したのはポインター・シスターズで、
他にはスペンサー・ドライデンや、ジョン・シポリナといったJ.A.やQ.S.M.のメンバーの
名前があるし、スティーブ・ミラー・バンドに在籍した人の名前もある。

B面になったであろう4曲はアレンジャー兼プロデューサーはピート・シアーズ。
ニール・ショーンが参加した曲が2曲あるのが目を惹く。マルチ・プレイヤーのピート色が
強く出た面となり、最初の4曲とは趣を異にするが全8曲のどれを聴いても素晴らしい
出来である。CDには完成した8曲の他に、ニッキー参加時のアウトテイクが6曲も
収録されている。

J.J. ケイルのカバー『MAGNOLIA』以外、全てテリーの自作で味わい深い歌唱も曲に
ピッタリのアレンジも全てがよく出来ている曲が集まっているのだが、当時の契約先であった
ワーナー・ブラザーズはニッキー・ホプキンスの全面参加が叶わなかったことを理由に
発売を見送ったという。う~む。ニッキーが離れてからレコーディングされた曲も
よい出来なのに、それだけの理由で発売されなかったというのは何とも勿体ない話で、
この盤が72年に予定通りに出ていれば名盤の称号を得ていたのでは、なんてことまで
想像してしまう。

因みにニッキーがレコーディングを離れた理由はローリング・ストーンズの北米ツアーに
参加するためであった。ニッキー製作の4曲は72年1月から2月のレコーディングで、
ストーンズの北米ツアーは6月3日に始まり、7月26日に終わる。ピート・シアーズ製作の
4曲は同年8月から9月のレコーディングであるので、ニッキーの復帰を待つことも可能な
ように思えるが売れっ子セッション・ミュージシャンはその後のスケジュールもタイトだった
ということなのだろう。(カーリー・サイモンやジョージ・ハリスン等のレコーディング、
そして、あの「THE TIN MAN WAS A DREAMER」!)

ニッキーが参加したストーンズの72年北米ツアー音源をブートレグを含めて散々楽しんだ
私であるが、その陰でこういった盤が長い間葬られていたということを忘れないように
したい。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
背後霊のような女の人は? (tapara)
2017-05-14 21:54:59
Harryさん、

こんなものが出ていたのですね、しかしよくご存じで。

間髪入れず、注文してしまいました。
なんせ、ニッキー・ホプキンスの制作でポインターズのコーラス、QMSやSMBのメンバーの人たちがバックの一部とは。

>その陰でこういった盤が長い間葬られていたということを忘れないようにしたい。

ごもっともです。
奥さんだと思います。 (ハリー)
2017-05-15 19:18:25
taparaさん

たまたま、何かのついでに知りました。(笑)
贔屓もあるでしょうが、ニッキー・ホプキンス絡みのセッションは聴きごたえがありますので、taparaさん好みの
盤だと思います。

ジョン・シポリナのギターって、結構好きなんです。(笑)

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