HARRY’S ROCK AND ROLL VILLAGE

お気に入り音楽の紹介と戯言

シャー

2017-04-04 20:26:41 | ROCK

 

先日見た新聞の、片隅に載っていた雑誌の広告に描かれていた猫の絵と鳴き声の表記が
いい塩梅で妙に気に入った。単に怒っている猫が「シャー」って唸っているだけなのだが
この「シャー」という音が気に入ったのだ。阿呆な話である。

掲載写真左はシャーの、もといシャークスのニュー・アルバム「KILLERS OF THE
DEEP」。同名異バンドの話はさておき、シャークスといえば未だにクリス・スペディングと
アンディー・フレイザーの双頭バンドのように扱われることがあるが、アンディーは
すぐに抜け、クリスとボーカルのスニップスが中心の体制になる。

70年代に2枚のアルバムを出したシャークスは解散し、その後95年に1枚アルバムを
制作するが、なんと20年以上の月日を経て新作が出るとは思わなかった。
クリスとスニップスは11年にキング・モブという名前のバンドを作るがアルバムを1枚
出して頓挫し、そこにベーシストが加わってTHE PRESENCE LDN名義での活動に
移行するが、それが発展したのが今回のシャークスとみていいだろう。
昨年、アナログ盤が出たのだがCDになって流通したのは今年になってからである。

新作を聴いてまず感じたのは紛れもないバンドの音である、ということである。
ソロ・ミュージシャン名義の盤をつくるのでなくバンドの盤をつくったという感じで
感覚的な物言いであるがノリがいいというか生物として生き生きしているという
ように感じられる。特にリズム・セクションのバランスがよく、私はここでのベースを
非常に気に入った。

74年頃にライブで演奏された曲である『COLOURS』が『RED RED RED』という
タイトルで生まれ変わったのが嬉しい。この曲はエンディングがあの『GUITAR
JAMBOREE』状態になるのが楽しいのだ。といっても物真似大会でなく件の曲における
キース・リチャーズとジャック・ブルースのフレーズで進行するという話。
更に言えば、『GUITAR JAMBOREE』は76年の曲なのでクリスがシャークスでの
アイディアを使いまわしたというのが正解なのだけど、楽しいことは間違いない。

THE PRESENCE LDN名義で録音していた曲も覇気のあるバンドの音になっているし
クリスの78年のアルバム「GUITAR GRAFFITI」収録の『BREAK OUT』の再演も嬉しい。

『BREAK OUT』といえば、掲載写真右のシャークスの発掘録音盤「CAR CRASH TAPES」にも収録されている。
これは74年にジョン・エントウィッスルのプロデュースで録音されながら世に出なかった曲と
2曲のライブを収録した盤で昨年リリースされた。
この盤はCDRで、当初はクラウド・ファンディングで制作資金が集められたのだが、
私はのんびり構えていたら出資する前にファンディングは終了(笑)してしまい、
出資者はともかく一般人はライブ会場でしか手に入れられないブツとなってしまった。

こういうとき、いつもの私ならかなり焦るのだが今回は鷹揚に構えていたところ、通販で
手に入れられるようになり一安心。焦りは禁物である。(笑)音はあまり良くないが
それでもザ・フーのジョンがプロデュースし自身もホルンで参加しているとなれば
ザ・フーのファンでもある私には手元に置いて嬉しい1枚ということになる。
アルバムとしての出来は新作の方が良いが、シャークスが3枚目のアルバムを準備していた
ということがわかる「CAR CRASH TAPES」の存在は貴重だ。

盛り上がってきたので、ブートレグも引っ張り出してこよう。
シャー。

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2 コメント

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Unknown (k-date)
2017-04-09 22:51:54
こんばんは。
私は、ファンディングで「CAR CRASH TAPES」を買いました。
今後も、何かいい音源が発掘される事を期待してます。
ところで、個人的にはスニップスのボーカルがあまり
好きでないので、今回の新譜は期待していなかったんですが、
意外にも、今回のスニップスさんのボーカルは大丈夫でした。
しかし、皆さんお年をめしましたね。聞いてる私もですがね。
Unknown (ハリー)
2017-04-10 04:18:01
k-dateさん

やはり、ファンディングで購入でしたか。意外と短期間で資金が集まったようですね。次があれば参加したいと思っています。

スニップスのボーカルは私もあまり好きではないのですが
最早馴染んでしまいました。(笑)ベーシスト以外は年寄りの集まりという感じですが、若々しい演奏なのが素敵なところです。

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