2005年 アメリカ/フランス作品 103分 アスミック・エース配給
原題:DANNY THE DOG
STAFF
監督:ルイ・レテリエ
脚本:リュック・ベッソン ロバート・マーク・ケイメン
CAST
ジェット・リー モーガン・フリーマン ボブ・ホスキンス ケリー・コンドン ディラン・ブラウン
久々に観たけどやっぱり面白い。孤独で不器用な男が、周りの人々の優しさによって心を開いていく、という描写はリュック・ベッソンの右に出る者はいないんじゃないかな。
犬には忠犬と狂犬という単語が存在するように、飼い主にどこまでも忠実な性質と気性の荒い性質という二面性があって、まさにこのダニーは首輪の取り外しによってそれぞれの性質に切り替わる。その時のダニーの「目」の違いがゾクゾクきます。本来のダニーはサムやヴィクトリアに見せる、クリクリとした優しい目なのに、首輪を外されて戦闘モードに切り替わった時の彼の目はその面影も無く、見ていてもの悲しくなった。
もちろんこの作品を支えてるのはそんな二面性を器用に演じたダニーのジェット・リーあってこそなんだけど、サムのモーガン・フリーマンも「やっぱりこの人は必要だ!」と思わされる存在でした。彼が出てくるとどの作品もぐっと重みが出てくる。特にサムの人柄は観てるだけで心温まる人柄で、こんな人間になりたいなぁと思わされました。
【字幕翻訳:松浦美奈】
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