pure's movie review

鑑賞した映画の感想です。

クレイマー、クレイマー

2010-01-16 20:51:43 | アメリカ映画(か行)



1979年 アメリカ作品 105分 COL配給
原題:KRAMER VS. KRAMER
STAFF
監督・脚本:ロバート・ベントン
原作:アヴェリー・コーマン
CAST
ダスティン・ホフマン メリル・ストリープ ジャスティン・ヘンリー ジョージ・コー ジェーン・アレクサンダー


何度観てもイイ作品だなぁ。何度も書いてる事だけど、自分の置かれてる環境や経験によって映画の感想がこうも変わるのか~としみじみ思ってしまいました 前回観た時は、メリル・ストリープが子供を置いて唐突に出て行ったかと思えば、これまた唐突に帰って来て「子供を返せ」と言う、あまりにも身勝手で無責任な母親だと完全に悪役扱いだったけど、今観ればまぁ身勝手に変わりはないんだけど、彼女の選択も納得出来る。前回より、より彼女の立場や考えに共感出来るようになっただけに、父親、母親の立場それぞれの葛藤や怒り、苦しみも伝わってきて、前回以上に心に迫ってくる作品になりました。自分に子供が出来れば、もっともっとそうなるに違いないんだろうね。ビリーも、大人二人に振り回されて、子供の立場も楽じゃないよねっ

今回初めて特典映像も観てみたんだけど、ダスティン・ホフマンはアドリブ大好きで、本編を観ていて「自然だなぁ~」とホノボノしたりビックリしたりしたシーンの数々は、そのアドリブから生まれた名シーンだったようです。例えば、初めてフレンチ・トーストを作るシーンでのはちゃめちゃな料理の仕方や、ビリーがパパがいくら注意しても聞かずアイスを冷蔵庫から取り出して食べてしまうシーン。ビックリしたシーンは、ジョアンナが出て行ってから初めてテッドと喫茶店で再会するシーンで、テッドが最後にグラスを壁に叩きつけて出て行くシーン。本番で初めてダスティン・ホフマンがしたことなのに、メリル・ストリープの反応もすごいよね。ビクっとしながらも賢明に取り繕う様子は、完全に役に入ってる。自分だったら「びっくりしたじゃねぇか、このやろー」と役を無視して自に戻るね。(苦笑)

これを観ると、「I am Sam アイ・アム・サム」を見直したくなる。あとフレンチトースト食べたくなるね

【字幕翻訳:野中重雄】


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(スティーヴン・ジェイ・シュナイダー著/ネコ パブリッシング)



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