まちかど逍遥

私ぷにょがまちなかで遭遇したモノや考えたコトなどを綴ります。

秋田の建築めぐり2 旧秋田銀行本店

2017-10-16 20:49:16 | 建物・まちなみ
秋田の建築めぐりの続き。

こちらが赤れんが館こと旧秋田銀行本店。うわぁ、ゴージャス!華やか!さっきの地味な日本銀行と真逆だな。
この建物は3年の工期を経て1912(明治45)年に竣工している。


2階は赤れんが、1階は白いタイル貼りの壁に男鹿石のボーダーが配された華麗な外観。
赤と白とグレーがくっきりコントラストをなし、ヒマラヤスギの緑も映えるなぁ!
両端に円筒形の塔屋を構え、スレート屋根の上に載ったドーマーウインドウがアイキャッチに。
あぁ、超美形!!まさに秋田美人!?


早速入ろう。一歩踏み込むと、、、うわぁ~~っ!


3階分ぐらいの高さの吹抜け天井に、宇宙を思わせるような大きな楕円を描いた漆喰レリーフが。
これらの装飾は、オリーブバンド、ダイヤパーパターン、卵舌文様、などバロック様式の数々の文様で
構成されている。
この建物の設計者は外部が山口直昭、内部が星野男三郎という人だそうだが、どちらも知らなかった(汗)
こんな格調高い古典の文様を明治時代に使いこなしていたってすごいな。


旧営業室の周囲の腰壁には深い緑色の蛇紋岩が惜しげもなく使われている。稲妻のようなヒビが美しい。


こんな形のラジエーター見たことない!傘立てみたいだ(笑)
各部屋に設置されたラジエーターにより、冬も部屋の中は21度に保たれていたという。


暖炉も装飾豊か。温かみのある灰色の石は福島県産のあられ石。


その奥には旧頭取室が。壁や天井に木材がふんだんに使われた落ち着いたインテリア。


ここの暖炉はまた違うデザイン。暖房はラジエーターによるので暖炉はほとんど飾りだっただろうが
部屋を格式づけるのに暖炉は必須のアイテム。


石は岐阜県産の白雲石と紅縞石だとか。茶色のヒビが入っているところなど、蛇紋岩と色違いのようだな!


こちらは書庫。あっ、ここにはタイルがある!
腰の高さまで貼られているのは、蛇紋岩を模した擬石タイルだ!しかも各種役物まで。


表の営業室の雰囲気をタイルで安価に再現したといったところか。いや、タイルでも結構なコストのはずだ。
人目に触れない完全なバックヤードにまでこんなにこだわっているとは。。。


この奥には金庫室。


2階へ上がると廊下から吹き抜けの営業室を俯瞰できる。


いい眺め!


VIPを通すための貴賓室は頭取室よりもさらに豪華!複雑な格天井にはイタヤカエデの縮み杢という稀少で
高価な材が使われており、細かい細工の寄せ木の床には黒檀・紫檀など数種類の木材が使われている。


ドアの模様は黒檀・紫檀が使われた象嵌、壁には月桂樹にリボン柄の手描き模様があしらわれている。
これはもちろん修復のときに描き直されているが、元からこのような意匠があったらしい。




全面蛇紋岩で作られた暖炉は、石が派手な分装飾は控えめ。


足元にはシンプルなタイルが市松状に貼られていた。


はぁ~っ、すごい・・・もうおなかいっぱい!
秋田という町の潜在的な財力と、地方銀行の絶大な権威が窺い知れる建物だった。


閉館の時間になったので外へ出て、あとはレンタサイクルのリミットまでうろつこう。

続く
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秋田の建築めぐり1 北都銀行

2017-10-16 00:43:39 | 建物・まちなみ
玉川温泉からの続き。

田沢湖駅でレンタカーを返して身軽になり、JRで秋田へ向かう。
こまちに乗れば1時間だが風景を楽しみながら各駅停車で1時間半。


実際はうつらうつら居眠りしながら(笑)


秋田に到着して駅前のビジネスホテルに荷物を置いたら、レンタサイクルを借りて早速まちを巡ろう。
明日は連休明けなので観光施設は休みになるだろうから、今日のうちに赤れんがの秋田銀行本店を見ておかねば。

おっ、この建物、四角い箱型で新しそうだが、なんかカッコイイぞ。




北都銀行秋田駅前支店か。


辰野式の赤白ボーダーを思わせるが、ペタッとした窓もない平面の壁に、海老茶色と灰色のレンガタイルで
色分けしてあるのがクール!これはすごく気に入ったな!




しかし、ちょっとネットで調べてみたところ、この場所に18階建ての建物が建つらしい。→こちら
これを壊してしまうってこと!?ええ~っ!!そんなアホな・・・(涙)
・・・と思ったら、地元の方からのご指摘あり、1ブロック違っていたようだ。早とちりで恥ずかしい(爆)



緩やかな坂を下りながら川沿いの旧市街地を目指して走っていると、うおっ、これはまた渋いな!
近代建築ではないが1950~60年代の戦後建築だろう。


あぁ、これが北都銀行本店だ。
巨大な壁に焦げ茶色の二丁掛タイルを縦に貼ってあるのがまず目を引く。


北都銀行は1895(明治28)年に増田銀行として創業、1964(昭和39)に本店を秋田市へ移転
しているから、その時に建てたものと思われる
こちらも地元の方からのご指摘によると、意外なことに、このビルは1977(昭和52)年の建築なのだとか。
え~っ、昭和52年でこんな渋い建物を建てたのか!かなり驚いた。。。


側面側を見ると花崗岩で縁取られた窓がずらりと並ぶ。おぉ、いいなぁ!さすが、本店の風格ある!
そびえ立つタワーのような建物は秋田市街地のランドマークだ。


北都銀行の参道のような飲み屋街。ここを通って融資を頼みに日参する・・・とか(笑)


ところでこちらも北都銀行。
こちらは北都ビルディング。旧北都銀行別館であったが、もとは秋田あけぼの銀行の本店ビルとして建てられた。
やはり地域の経済を握っている地方銀行、シンボリックな建物を建てているな。


こちらは日本銀行秋田支店。なんか、地銀より地味(笑)。


表通りは道も広くすっかりきれいになっているが、裏手には古いお屋敷や蔵がポツポツ残っていたり、
ちょっと目を引く意匠があったりと、自転車でちょろちょろ散策するのは面白いまちだ。




続く
コメント (2)
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