劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

喜劇の手法

2016-10-31 08:08:42 | 演劇
「喜劇の手法 笑いのしくみを探る」という本を読みました。
著者は、京都大学・名誉教授の喜志哲雄先生です。
ハロルド・ピンターの全集の翻訳などで知られている方です。
(ピンターは、僕がもろに影響を受けている劇作家です)

この本では、研究者の目線で、喜劇の魅力を徹底解析してあります。
喜劇はなぜ面白いのか?
芝居を見るのはなぜ楽しいのか?
どのように、笑いが生み出されているのか?
様々な作品を挙げながら、喜劇を成立させている手法に着目して解説してあります。
脚本を書く人には、大変参考になります。
芝居を良く見る人にとっても、ためになる本だと思います。

ただ、具体例となっているのが、シェイクスピア、モリエール、ニール・サイモン、ハロルド・ピンターなどの代表作なんですね。
いわば、古典的名作です。
はっきり言って、今上演しても、なかなか爆笑は起こりません。
喜劇の構造を持っているだけでは、笑いにはつながらないんですね。
僕の考えでは、喜劇と笑劇はまったく別のものです。
現代において人気のあるのは、明らかに笑劇の方です。
今はむしろ、悲劇の構造の上に、笑いの起こるシーンを混ぜ込むスタイルが主流になっているように思います。
非常に複雑な時代になっていますね。

「喜劇の手法 笑いのしくみを探る」は、じっくり腰をすえて演劇に取り組みたい方には必読の本です。
集英社新書から、税別700円で発売されています。
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