劇団ぷにぷにパイレーツ座長日記

劇団ぷにぷにパイレーツ座長・石崎一気が、演劇、パントマイム、音楽等、舞台芸術の情報を、毎日発信!

ドント・ブリーズ

2017-01-03 08:10:28 | 映画
正月三が日、皆さんは、どのようにお過ごしでしょうか?
もし暇を持て余しているようなら、ぜひ、ご覧頂きたい映画があります。
タイトルは、『ドント・ブリーズ』!
リメイク版『死霊のはらわた』のフェデ・アルバレス監督による、全米で大ヒットを記録したショッキング・スリラーです。

養育放棄の両親から離れ、妹を連れて街を出ることを夢見る少女ロッキー。
必要な逃走資金を得るため、友人2人と共に、地下室に大金を隠し持っているらしい全盲の老人の家に強盗に入る。
しかし、老人はどんな音をも聞き逃さない聴覚を持つ上に、腕力があり、人殺しも厭わない危険な男だった!
真っ暗にされた家の中で、ロッキーたちはどんどん追い詰められ…。

要は、亡霊やゾンビが出ないホラー映画です。
「迫りくる恐怖からいかに脱出するか?」という物語にすぎません。
しかし、それが本当に素晴らしい!
僕が去年たくさん見た映画の中で、ダントツのナンバーワンです。

まず、ストーリーの作り方が見事です。
ダレ場が一切なく、約90分間、ずっと緊張感が持続します。
また、カメラ・ワークが良いんです。
僕は、見ている間に、何度もその見事さに「うーん!」とうなってしまいました。
特に素晴らしいのが、伏線の張り方です。
すべての事象には理由があって、それがさりげない形で事前に紹介されているのです。
そして、ラスト・シーンの嫌な感じといったら、絶品です!
「こんなに丁寧かつ緻密に作られている映画があったんだ!」と、感心することしかできませんでした。

もちろん、ホラーとしてのクオリティも一級品です。
周りで見ていた女の子たちは、みんな震えあがってしまって、上映が終わった後、しばらく立ち上がれなくなっていました。
怖い映画が苦手な人は見ない方が良いとは思いますが、見逃すのはあまりに惜しい!
特に、”ぷにぷにパイレーツ”の作風がお好きな方なら、絶対に気に入ると思いますよ。
ただ、お正月には最も似つかわしくない作品ではありますが…。